ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)は、皮膚の白斑治療法のさらなる発展向上に寄与するため、日本白斑学会において研究助成を行います。

白斑治療への貢献を目指して助成制度を設立 

 皮膚の白斑の病態はメラノサイトに対する自己免疫機序や自然免疫、酸化ストレスなどの関与が推測されていますが、それだけでは説明がつかないことが多く、未解明の部分が多く残っています。また現在の保険診療では治療が難しい例もあり、より良い治療が求められています。最新の解析技術を用い、新規治療法につながる研究を創り出していくことが最重要課題であり、本助成制度がその発展に少しでも貢献できればと考えています。

募集内容  募集に関する詳細は学会ホームページをご参照ください。

◆募集テーマ: 白斑に関する基礎的・臨床的研究のうち、以下の研究に該当するものとする。

  1. 発症メカニズム、病態に関する研究
  2. 治療・診断に関する研究
  3. 疫学調査をもとにした研究
  4. その他、白斑に関連する基礎的・臨床的研究


◆助成金額および助成対象期間: 1件につき50~100万円。総額300万円。
2021年11月から2022年10月までの1年間とする。

◆応募資格: 国内の国公私立大学、国公立研究機関、またはそれに準ずる研究機関に所属し、白斑研究に取り組んでいる研究者で、且つ日本白斑学会員であること。

◆スケジュール: 応募期間 2021年7月末まで 
審査 2021年8月~9月

◆審査方法: 日本白斑学会理事および学会理事が依頼した基礎研究者で組織する選考委員会において厳正に審査し、採否を決定する。

日本白斑学会

 日本白斑学会は、皮膚の白斑の病態解明と新規治療法の開発、研究者の情報共有、若手研究者の育成、白斑に関する諸問題への取り組み、国内・海外への情報発信、ならびに国際共同研究に対する日本の窓口となることを目的として2018年に設立された学会です。 
<日本白斑学会ホームページ> https://www.jsvitiligo.jp/ 

日本白斑学会事務局長 鈴木民夫教授(山形大学皮膚科) のコメント

 日本白斑学会(JSV)ホームページの片山理事長の挨拶文にもありますように、最近10年間の国際的な白斑研究の高まりの中、JSVが設立されましたが、JSVにとって国内の若手白斑研究者の育成は喫緊の課題でした。今回、その趣旨にポーラ化成工業が賛同してくださり、白斑研究に対して研究助成の申し出をいただいたことは、JSVにとっても大きな喜びであり、今後の学会活動の弾みになる出来事であります。ぜひ、この研究助成制度が今後の国内の白斑研究を担う若手研究者の登竜門的な存在に発展することを期待しております。