ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:片桐崇行)は、敏感肌(補足資料1)および「無自覚」な敏感肌の方が約8割にのぼることを調査で明らかとしました。これを受けて、生活者ご自身が「敏感肌」状態を客観的に把握し、適切なケアにつなげられるようにするためのアルゴリズムを新たに開発しました。本技術は敏感肌向けスキンケアブランドDECENCIA(ディセンシア)が特設サイトにて公開予定のセルフチェック機能へと反映されます。

敏感肌は“気づいている人”だけじゃない:非無自覚層でも敏感状態を有する方が多数

 ポーラ化成工業独自の調査では、敏感肌だと自覚している方は74%にのぼる一方で、敏感肌でないと考えている方の中にも、何らかの敏感状態を有する方が78%を占め、多くの「無自覚敏感肌」が存在することが明らかになりました(図1)。
 敏感肌には適切なケアが欠かせませんが、自分の肌を正しく判断することは簡単ではありません。そのギャップを埋めるため、誰もが簡単に自分の肌傾向を把握し、適切なケアにつなげられる仕組みとして敏感肌チェック用アルゴリズムを開発しました。本技術は、敏感肌ブランド「DECENCIA」から公開予定のセルフチェック機能に反映されます(補足資料2)。

日常の“なんとなく気になる”変化から無自覚な敏感肌状態を可視化

 本アルゴリズムの特長は、これまで見逃されがちだった日常の小さな違和感に着目している点です。
 敏感サインを「起こりやすい場面(要因)」と「サインの程度(深刻度)」の2軸で捉え直し、回答結果を敏感度指数として可視化します。
 まず、従来は言葉にしにくかった敏感サインを、まずは「どんな場面で起こりやすいか」から丁寧にたどる設計としました。自分では“いつものこと”と思っていた変化や見逃しやすい違和感を、質問を通して整理し、敏感サインとして拾い上げます。これにより、自分では“いつものこと”と思っていた変化も、起こりやすいシーンをたどることで敏感サインとして整理できます。さらに、感じ方の強さ(深刻度)や発生頻度も合わせて評価するアルゴリズムを構築することで、敏感度指数として可視化。感覚的に語られがちな“肌のゆらぎ”を、再現性のある形で把握できるため、状態に合った対策を後押しします(補足資料3)。

専門家精鋭チームが、蓄積された被験者データと専門知識をもとにアルゴリズムを構築

 アルゴリズムの開発は、ポーラ化成工業研究所内に新設されたDECENCIA Sensitive Skin Science Center(補足資料4)が中心となって進めました。
 ポーラ化成工業が化粧品使用試験を通して長年蓄積してきた被験者データを活用し、さらに専門知見を組み合わせることで、皮膚科学的な観点から敏感サインの発生シーンや発生原因などを体系的に整理。これにより深刻度や原因別の敏感肌タイプの特定までの一貫評価が可能となりました。

“自分の肌を知らないこと”による不利益をなくすために

 敏感肌は、日々の不快感だけでなく、間違った自己判断によるケアの選択ミスにつながる場合があります。今回のアルゴリズムは、「自分の肌の状態を良く知らない」という生活者の課題に対し、科学的根拠に基づく「気づきのきっかけ」を提供するものです。これにより、生活者がより適切なスキンケアを選べるようになり、ひいては生活の質の向上につながることを目指します。

【補足資料1】 敏感肌とは

 「敏感肌」という用語は50年以上も前から文献上で用いられているものの、皮膚科学分野において明確な定義は存在しません。化粧品分野においても統一された定義はありませんが、一般的に敏感肌とは、外的・内的な因子に対して通常よりも過敏に反応しやすい皮膚状態と認識されています。その皮膚状態は、一時的なものから長期的なものまでさまざまであり、体質や生活習慣、環境によって影響を受けることが分かっています(表1)。

【補足資料2】 DECENCIAサイトでの敏感肌セルフチェック機能について

 このたび構築した敏感肌状態を客観的に把握できるアルゴリズムは、DECENCIA特設サイト「敏感度スコア」にて公開します。

敏感肌セルフチェック特設サイト「敏感度スコア」
https://score.decencia.co.jp/

※画像はイメージです。実際の画面と異なる場合があります。

DECENCIAについて
 ポーラ・オルビスグループの敏感肌向けスキンケアブランドで、ポーラ化成研究所の品質基準と独自の敏感肌知見に基づき、本質を追求した商品を開発しています。「肌の不公平をなくしたい」という想いから、敏感肌に悩む方々の心と肌を開放するスキンケアを提供しています。
DECENCIA 公式サイト:https://www.decencia.co.jp/

【補足資料3】 本アルゴリズムで分かること

 今回の敏感肌チェック用アルゴリズムは、「汗をかいた後ちょっとむずむずする……でも私は敏感肌じゃないよね?」といった生活者の声から生まれました。自覚がなくても実は敏感になっている人に、ご自分の肌状態を正しく理解してもらえるようにしたことが設計上の重要な検討ポイントでした。
 直感的に答えられる質問から肌の傾向を段階的に捉え、分かりやすい4段階で敏感レベルを提示します。また、敏感の要因を「化学刺激」「物理刺激」「体内環境」「ライフスタイル」の4領域に整理し、それらの組み合わせから13の敏感タイプに分類。これにより、「なぜ自分の肌は敏感になりやすいのか」「どのような対策が合っているのか」を一目で理解できるようになりました。

【補足資料4】 DECENCIA Sensitive Skin Science Centerについて

 敏感肌向けスキンケアブランドDECENCIAのための、敏感肌に特化した専門研究チームとしてポーラ化成工業研究所内に新設された新組織(図2)です。皮膚科学・生化学・処方技術・生活者理解の知見を結集し、敏感肌研究をより一層深め、肌ゆらぎへの恐怖を軽減していきます。