2024年6月号

ペンタデシルは,天然由来のシワ改善成分候補になり得るか

月号・特集 Cosmetic Science 2024年6月号
論文No 08
著者所属 株式会社シー・アクト
著者 坪井 誠
タイトル ペンタデシルは,天然由来のシワ改善成分候補になり得るか
論文の概要(要約) 微細藻類オーランチオキトリウム由来の奇数鎖脂肪酸系油脂ペンタデシル(トリアシルグリセロール)について、シワ改善候補成分としての可能性を検討した報告である。ペンタデシルは小胞体ストレスを緩和して線維芽細胞のコラーゲン産生を正常化する作用が報告されている。3次元培養表皮モデルで0.001%塗布により経表皮水分蒸散量が有意に低下し、フィラグリン発現の増加傾向を確認した。30〜60代女性13名の腕での単回投与・4週間連用試験で角層水分量増加とTEWL改善が認められ、32〜58歳25名を対象とした目尻ハーフフェイス二重盲検無作為化比較試験では、4週間塗布で目視シワグレード・レプリカ画像解析いずれでも無配合化粧水に対し有意な改善が示された。
研究目的 微細藻類由来のペンタデシルが、小胞体ストレス緩和作用を介して天然由来のシワ改善化粧品成分となり得るかを、外用での肌バリア機能およびヒトでのシワ改善効果の観点から検討することを目的とする。
手法 3次元培養表皮モデルを用いた0.001%ペンタデシル塗布によるTEWL測定とフィラグリン免疫染色評価、30〜60代女性13名の腕を用いた単回および4週間連用の角層水分量・TEWL評価、32〜58歳健常人25名を対象とする化粧品機能評価法ガイドライン準拠の目尻ハーフフェイス二重盲検無作為化比較試験(4週間)により、目視評価とレプリカ画像解析でシワを評価した。
主要成果 3次元培養表皮モデルで有意水準1%でTEWLが低下し、フィラグリン発現が増加傾向を示した。ヒト腕試験で保湿・バリア機能の改善が単回・連用いずれでも認められ、4週間の目尻塗布試験ではシワグレードとレプリカ解析のいずれも無配合化粧水に対し有意にシワが改善した。

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