2024年6月号

米糠・大豆エキス納豆菌発酵液の抗シワ作用

月号・特集 Cosmetic Science 2024年6月号
論文No 06
著者所属 株式会社東洋発酵 研究開発部
著者 平松 直人/呉 暁紅/霜鳥 健太
タイトル 米糠・大豆エキス納豆菌発酵液の抗シワ作用
論文の概要(要約) 大豆抽出物と米糠エキスを独自単離した納豆菌で発酵させた「バチルス/(コメヌカエキス/ダイズエキス)発酵液」(CELABIO®)の抗シワ効果を、真皮線維芽細胞と間葉系幹細胞の両面から検証した報告である。線維芽細胞では濃度依存的に細胞増殖・コラーゲン合成・ヒアルロン酸産生を促進し、プラセンタエキスを上回る活性を示した。脂肪由来間葉系幹細胞の増殖とエクソソーム産生も有意に促進し、その培養上清は線維芽細胞の増殖・コラーゲン合成をさらに高めた。35〜55歳女性8名の6週間ヒト試験ではシワ体積率・個数・皮膚弾力性の有意な改善を確認。メタボローム解析で複合的な代謝物の寄与が示唆された。
研究目的 線維芽細胞賦活および間葉系幹細胞由来エクソソーム産生を介した抗シワ効果を有する原料として、米糠・大豆エキス納豆菌発酵液(CELABIO®)の作用機序とヒトでの有効性を明らかにすることを目的とする。
手法 NHDFを用いた細胞増殖・コラーゲン合成・ヒアルロン酸産生評価、脂肪由来間葉系幹細胞(HMSC-Ad)における増殖およびCD9/CD63 ELISAによるエクソソーム定量、幹細胞培養上清を介した線維芽細胞評価を行った。ヒト試験は35〜55歳女性8名による6週間半顔オープン試験で、皮膚弾力性(CUTOMETER)とシワ体積率・シワ個数(ASA-03R)を評価した。
主要成果 CELABIOは線維芽細胞のコラーゲン合成をアスコルビルリン酸Mgの1.3〜1.5倍促進し、幹細胞培養上清添加群は線維芽細胞増殖能を約1.5倍、コラーゲン合成能を約1.3倍に増強した。ヒト試験では3週後・6週後でシワ体積率・シワ個数の群間有意差と皮膚弾力性R2の有意改善が確認された。

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