2024年6月号

最近の抗シワ植物原料の開発動向

月号・特集 Cosmetic Science 2024年6月号
論文No 05
著者所属 一丸ファルコス株式会社 販売促進課
著者 伴野 規博
タイトル 最近の抗シワ植物原料の開発動向
論文の概要(要約) 抗シワ訴求原料市場の拡大を背景に、著者らが開発した4種の植物由来素材について、異なるシワ形成メカニズムへのアプローチを紹介する報告である。セイヨウハッカ葉エキスは加齢表皮角化細胞からのATP放出とSASP誘導を抑制して真皮菲薄化を改善し、アルニカ花エキスは皮下前駆脂肪細胞の増殖と成熟化を促してほうれい線を改善する。シロツメクサエキスは弾性線維形成に必須なDANCE(Fibulin-5)産生を促進し、カワラヨモギ花エキスは真皮ヒアルロン酸分解酵素HYBIDの発現を抑制することで目尻シワを改善する。いずれもヒトモニター試験でシワ改善効果が示された。
研究目的 シワ形成の異なる4つのメカニズム(真皮菲薄化、皮下脂肪層のボリュームダウン、弾性線維変性、真皮ヒアルロン酸低分子化)に対応する植物原料を開発し、それぞれの作用機序と有効性を提示することを目的とする。
手法 セイヨウハッカ葉エキスは30〜60代男女14名で12週間、アルニカ花エキスは40〜60代男女12名で4週間、シロツメクサエキスは30〜50代女性12名で4週間、カワラヨモギ花エキスは30〜50代男女13名で4週間、いずれも1%配合ローション/ジェル等を半顔比較で連用し、DermaLab ComboやANTERA 3Dでシワ深度等を評価した。細胞試験では各エキスの作用機序を検証した。
主要成果 セイヨウハッカ葉エキスは真皮厚みを向上させ目尻シワ深度を低減、アルニカ花エキスはほうれい線シワ幅を有意に減少、シロツメクサエキスはDANCE産生促進とほうれい線シワ深度の有意な改善、カワラヨモギ花エキスはHYBID発現抑制と目尻シワ最大深度の有意な改善を示した。

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