2024年6月号
抗シワ・アンチエイジングをターゲットにした原料の開発〜レチノール誘導体を例とした紹介〜
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2024年6月号 |
|---|---|
| 論文No | 04 |
| 著者所属 | 日光ケミカルズ株式会社 中央研究所 評価分析技術開発室 |
| 著者 | 清水 健司 |
| タイトル | 抗シワ・アンチエイジングをターゲットにした原料の開発 〜レチノール誘導体を例とした紹介〜 |
| 論文の概要(要約) | 日光ケミカルズで開発した抗シワ・アンチエイジング原料として、2種のレチノール誘導体の特徴と試験データを紹介する報告である。NIKKOL VA-LINO®はレチノールとリノール酸のエステル結合体で、ヒアルロン酸・コラーゲン合成促進作用とメラニン合成抑制作用を併せ持ち、8週間連用試験で角層水分量増加・頬部明度上昇・ほうれい線サイズ減少を確認した。NIKKOL®レチノールH10はレチノールを水素添加した溶液で、無色・高安定性を有し、紫外線による弾性線維分解抑制というユニークな作用を示す。24週間連用試験でシワグレード・最大シワ平均深さ・バリア機能・皮膚弾性の有意な改善が認められ、レチノール反応も観察されなかった。 |
| 研究目的 | 安全性と安定性を担保しつつレチノール様のアンチエイジング効果を有する2種のビタミンA誘導体を開発し、その有効性と安全性を提示することを目的とする。 |
| 手法 | NIKKOL VA-LINO®は22名の女性被験者に0.2%配合クリームを8週間半顔連用、NIKKOL®レチノールH10は22名の女性被験者に1%配合製剤を24週間半顔連用し、プラセボとの比較を行った。in vitro試験では細胞障害性、ヒアルロン酸・コラーゲン合成、メラニン合成抑制、紫外線誘発弾性線維分解抑制などを評価した。 |
| 主要成果 | NIKKOL VA-LINO®は100μmol/Lでも細胞障害を示さず、8週間連用で角層水分量の増加・明度の上昇・ほうれい線サイズの減少をもたらした。NIKKOL®レチノールH10は24週間連用でシワグレード・最大シワ深さ・バリア機能・皮膚弾性を有意に改善し、被験者全員で肌トラブルは発現しなかった。 |