2024年6月号
個人の未来を予測するシワ予測モデルの開発: 予防的なエイジングケアへのスマートフォンアプリによるアプローチ
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2024年6月号 |
|---|---|
| 論文No | 02 |
| 著者所属 | 株式会社コーセー 研究所 |
| 著者 | 中村 理恵/末松 健 |
| タイトル | 個人の未来を予測するシワ予測モデルの開発:予防的なエイジングケアへのスマートフォンアプリによるアプローチ |
| 論文の概要(要約) | パーソナライズされたエイジングケア需要を背景に、現在の肌状態から将来のシワ進行を定量的に予測するモデルを構築した研究である。22〜60歳女性48名の縦断観察データから、年齢・皮脂量・皮膚色L*・a*値とその交互作用を予測因子とする線形混合効果モデルを開発し(R2=0.88、RMSE=0.52)、男性80名データで外部検証した。これを応用し、スマートフォンで撮影した顔画像1枚から皮膚色を取得して個人のシワ進行予測とリスクタイプ別予防法を提示するアプリを開発。ランダム化比較試験で利用者のシワ予防に対する自己効力感が有意に向上することを確認した。 |
| 研究目的 | 個人の肌状態から将来のシワを定量的に予測するモデルを開発し、同モデルを搭載したスマートフォンアプリがシワ予防行動に与える効果を検討することを目的とする。 |
| 手法 | 女性48名の7年間縦断データから線形混合効果モデルを構築し、男性80名で外部検証・更新した。予測因子は年齢・皮脂量・皮膚色L*値・a*値およびその交互作用項。シワ予測アプリは26〜34歳の男女115名を介入群60名・対照群55名に割付けたRCTで効果検証した。 |
| 主要成果 | オリジナルモデルはR2=0.88、RMSE=0.52と高精度で、男性への更新モデル(切片+傾き調整)ではR2=0.63、RMSE=0.88に改善した。アプリ使用群は対照群と比較してシワ予防に対する自信に関する回答が有意に向上した。 |