2024年8月号

ポリグリセリン系界面活性剤でのクレンジングオイルの設計と油系増粘技術

月号・特集 Cosmetic Science 2024年8月号
論文No 04
著者所属 太陽化学株式会社 インターフェイスソリューション事業部
著者 松永 隼人/松尾 真樹
タイトル ポリグリセリン系界面活性剤でのクレンジングオイルの設計と油系増粘技術
論文の概要(要約) クレンジングオイルは油剤の溶剤効果による高いクレンジング力と、水で洗い流す際のO/W乳化によるさっぱりした洗いあがりを両立する必要がある。本稿では、植物由来で生分解性を持つ非イオン界面活性剤として利用が拡大しているポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE)に着目し、太陽化学のサンソフト®・OBHPシリーズを事例にPGFE選定指針を解説した。ポリグリセリン重合度と脂肪酸鎖長の組合せによるHLB制御、濡れた手でも高い洗浄力を維持する処方設計、さらにPGFEによる油系増粘技術(カードハウス構造形成)を示した。環境配慮と高機能を両立する現代的なクレンジングオイル設計における、ポリグリセリン系原料の実用性を原料メーカー視点から体系化した内容となっている。
研究目的 ポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE)のクレンジングオイル処方設計における選定方法と、濡れた手でも使える設計および油系増粘技術を解説すること。
手法 各種PGFEを用いて油/水/界面活性剤系の状態図、耐水性時の洗浄力評価、油系増粘・ゲル化挙動を観測し、処方設計指針を整理した。
主要成果 PGFEの重合度・脂肪酸種の組合せにより耐水性と高洗浄力の両立、カードハウス構造による油系増粘が可能であることを示し、植物由来・生分解性と処方性能の両立指針を提示した。

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