2024年8月号

逆紐状ミセル系の粘弾性挙動と乳化

月号・特集 Cosmetic Science 2024年8月号
論文No 08
著者所属 神奈川大学化学生命学部、太陽化学株式会社インターフェイスソリューション事業部
著者 山下 裕司/伊藤 聡子/坂西 裕一/樋口 智則
タイトル 逆紐状ミセル系の粘弾性挙動と乳化
論文の概要(要約) 界面活性剤の自己組織体のうち、油中で形成される逆紐状ミセルは水中の紐状ミセルに比べ研究例が希少であり、形成条件や理論は十分に解明されていない。本研究では、化粧品原料として使用可能なポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE)系において逆紐状ミセルの形成を発見し、その構造制御と乳化応用に関する基礎研究成果を報告した。臨界充填パラメーター(CPP)の視点から紐状ミセル形成条件を整理し、PGFE系で得られた逆紐状ミセル溶液の粘弾性挙動を動的粘弾性測定等で評価、さらに逆紐状ミセルを利用した新規乳化法を提案した。油系の増粘と乳化を両立する自己組織体制御技術として、クレンジング製剤等への応用可能性を示した。
研究目的 ポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE)系で形成される逆紐状ミセルの粘弾性挙動と構造制御を解明し、新規乳化法への応用可能性を明らかにすること。
手法 PGFE系で逆紐状ミセルを調製し、臨界充填パラメーター(CPP)の観点から形成条件を検討、動的粘弾性測定等のレオロジー評価と乳化実験を実施した。
主要成果 PGFE系で逆紐状ミセルが形成され、水中紐状ミセルと同様に溶液を著しく増粘することを確認、逆紐状ミセルを架橋剤として活用する新規乳化法を提示した。

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