2024年10月号
化粧品の安全性 ―過去・現在・未来―
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2024年10月号 |
|---|---|
| 論文No | 01 |
| 著者所属 | 日本化粧品工業会 |
| 著者 | 畑尾 正人/山口 雅彦/廣田 衞彦/原田 房枝 |
| タイトル | 化粧品の安全性 ―過去・現在・未来― |
| 論文の概要(要約) | 化粧品は日常的に皮膚へ直接適用されるため、その安全性確保は最重要課題である。本稿では、明治期の鉛白による鉛中毒、1970年代のリール黒皮症、2010年代の加水分解コムギタンパクによる全身性アレルギー、ロドデノールによる白斑、近年のグリオキシル酸による腎障害など、歴史上の主要な化粧品事故事例を整理し、それらを踏まえて構築されてきた薬機法・化粧品基準・GQP/GVP省令等の国内規制、および欧米のPIFに代表される世界的な安全性担保の枠組みを比較検討する。そのうえで、原料開発から製品設計、製造、市販後に至る各段階における安全性評価の実務、曝露シナリオに基づくリスクアセスメント、動物実験代替法や環境安全性への配慮といった近年の潮流を俯瞰し、今後の化粧品安全性評価のあり方を展望する。 |
| 研究目的 | 化粧品の安全性評価に関する歴史的経緯と現行規制、及び今後の方向性を明らかにすること。 |
| 手法 | 過去の化粧品事故事例、国内外の法規制・ガイドライン、化粧品開発段階別の安全性評価項目および代替法の動向を文献的に整理し、比較考察した。 |
| 主要成果 | 化粧品基準のポジティブ/ネガティブリスト遵守のみでは安全性担保とならず、曝露シナリオに基づくリスクアセスメントと各開発段階での継続的評価、環境安全性まで含めた国際協調が不可欠であることを示した。 |