2024年10月号

日本における化粧品製品安全性試験の歴史

月号・特集 Cosmetic Science 2024年10月号
論文No 02
著者所属 株式会社資生堂 ブランド価値開発研究所
著者 有松 牧恵/北垣 雅人
タイトル 日本における化粧品製品安全性試験の歴史
論文の概要(要約) 化粧品は使用者のQOL向上に寄与する一方、歴史的に鉛白中毒、リール黒皮症、加水分解コムギ末による全身性アレルギー、コチニール色素によるアナフィラキシー、ロドデノールによる白斑など数々の皮膚障害事例を生じてきた。本稿ではこれら危害事例を時系列で整理し、原料単位の安全性のみでは担保できない製品全体としての安全性評価の必要性を論じる。そのうえで、Jadassohnに始まるパッチテストの歴史、Finn chamberや本邦基準の確立、ヒトパッチテストとROAT・RIPTによる累積刺激性評価、光パッチテスト、スティンギングテスト、ノンコメドジェニックテスト、敏感肌向け評価法、そしてin vitro試験や三次元培養皮膚モデルへの展開まで、日本における化粧品製品安全性試験法の進化を俯瞰する。
研究目的 日本の化粧品製品安全性試験法が過去事例と科学の進歩に応じてどのように発展してきたかを明らかにすること。
手法 過去の化粧品危害事例を年代別に整理し、パッチテスト・ROAT・RIPT等のヒト試験法および代替法に関する国内外の文献・ガイドラインをレビューした。
主要成果 化粧品の安全性評価は製品全体として実施される必要があり、過去事例に対応する形で試験法と判定基準が最適化され、近年はin vitro試験や3D皮膚モデルとの併用が進展していることを示した。

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