2024年10月号

SSCI-Netの活動―この10年のアレルゲンの推移―

月号・特集 Cosmetic Science 2024年10月号
論文No 03
著者所属 一般社団法人SSCI-Net、藤田医科大学、医療法人大朋会刈谷整形外科病院皮膚科・アレルギー科
著者 松永 佳世子/杉山 真理子
タイトル SSCI-Netの10年の活動 ―この10年のアレルゲンの推移―
論文の概要(要約) 市販後の化粧品等による皮膚障害事例を皮膚科医から直接収集する産官学情報ネットワークとして2016年に設立された一般社団法人SSCI-Netの活動を、前身のAMED研究期(2013〜2014年度)と(一社)設立後(2016〜2022年度)に分けて疫学的に解析した。アレルギー性接触皮膚炎の原因化粧品はシャンプー、ヘアカラー、美容液、化粧水、洗顔料が上位を占め、AMED期ではロドデノールが最多アレルゲンであったのに対し、2016年度以降はパラフェニレンジアミン、コカミドプロピルベタイン、HEMA等のジェルネイル成分、カルミンなどが主要アレルゲンとして浮上した。本稿ではSSCI-Netに登録された1739件の症例分析を踏まえ、アレルゲン推移と化粧品開発への示唆を論じる。
研究目的 SSCI-Netの10年間の症例データに基づき、化粧品によるアレルギー性皮膚障害の原因製品とアレルゲンの経年変化を明らかにすること。
手法 2013〜2014年度および2016〜2022年度にSSCI-Netへ登録されパッチテスト等で確定診断されたアレルギー性皮膚障害事例を対象に、原因製品と原因成分の件数を集計比較した。
主要成果 2016〜2022年度のアレルギー性皮膚障害事例1739件中、原因製品はシャンプー17%、染毛剤10%が上位で、2022年度にジェルネイル24件、アイシャドウ15件が増加、原因アレルゲンはパラフェニレンジアミン119件、HEMA21件、カルミン4症例などが顕著であった。

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