2024年10月号
美しさの裏側:化粧品による健康被害の実際と対策
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2024年10月号 |
|---|---|
| 論文No | 05 |
| 著者所属 | 藤田医科大学 ばんたね病院総合アレルギー科、医学部 先端アレルギー免疫共同研究講座、総合アレルギーセンター |
| 著者 | 矢上 晶子 |
| タイトル | 美しさの裏側:化粧品による健康被害の実際と対策 |
| 論文の概要(要約) | 化粧品は生活に不可欠である一方、刺激性接触皮膚炎やアレルギー性接触皮膚炎、脱色素斑、経皮感作による食物アレルギーなど多様な健康被害を引き起こしうる。本稿では皮膚科専門医の立場から、一次刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、即時型アレルギー、アナフィラキシーといった臨床像を画像とともに整理し、診断に不可欠なパッチテスト・プリックテストの役割を解説する。さらに、以前から見受けられるヘアカラー剤(パラフェニレンジアミン)によるアレルギー性接触皮膚炎に加え、近年増加しているコチニール色素(カルミン)による経皮感作食物アレルギー、ジェルネイル(HEMA等アクリル樹脂)によるアレルギー性接触皮膚炎など、現在進行形の症例群を提示し、消費者教育と代替品選択の重要性を論じる。 |
| 研究目的 | 化粧品による皮膚障害の臨床像と近年新たに増加している症例群を整理し、診断と予防の要点を示すこと。 |
| 手法 | 皮膚科専門医の診療経験および国内外の文献に基づき、化粧品による接触皮膚炎・即時型アレルギー・脱色素斑の症例を臨床画像とともに類型化した。 |
| 主要成果 | パラフェニレンジアミン陽性率はパッチテスト受検者の約2〜5%であり、コチニール色素やジェルネイル用HEMAによるアレルギーが近年増加傾向にあることを示し、代替品選択・セルフテスト啓発の必要性を指摘した。 |