2024年10月号
パッチテスト(PT)を通じて考える化粧品の安全性について
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2024年10月号 |
|---|---|
| 論文No | 07 |
| 著者所属 | 稲田堤ひふ科クリニック・玉川クリニック |
| 著者 | 関東 裕美 |
| タイトル | パッチテスト(PT)を通じて考える化粧品の安全性について |
| 論文の概要(要約) | Jadassohnが19世紀に創始したパッチテスト(PT)は、アレルギー性接触皮膚炎の診断に最も信頼性の高い検査として世界的に実施されている。本稿では皮膚科専門医として難治性顔面皮膚炎患者にPTを活用した具体的な臨床症例を提示し、アトピー性皮膚炎と刺激性接触皮膚炎の合併例、降圧剤による薬疹にアレルギー性接触皮膚炎が合併した症例などを通じて、PTが増悪因子把握と生活指導に有用であることを示す。加えて、日本接触皮膚炎研究班(JCDRG)が集計する日本のPT標準アレルゲン24種の陽性率推移を2016〜2022年度のデータで解析し、金属アレルゲン(金チオ硫酸ナトリウム、硫酸ニッケル)とパラフェニレンジアミン、ウルシオールが高陽性率を示す本邦特有の傾向を海外と比較考察する。 |
| 研究目的 | パッチテストを通じて化粧品の安全性と日本人特有のアレルゲン陽性率の特徴を明らかにすること。 |
| 手法 | 難治性顔面皮膚炎患者への標準アレルゲン24種パッチテスト結果と、JCDRG集計による2016〜2022年度の全国陽性率データを解析し、海外報告と比較した。 |
| 主要成果 | 2022年度の陽性率上位は金チオ硫酸ナトリウム25.1%、硫酸ニッケル23.7%、塩化コバルト8.4%、パラフェニレンジアミン7.0%、ウルシオール6.3%であり、PPDとウルシオールの高陽性率が本邦特性であることを示した。 |