2024年12月号
くせ毛のうねり緩和技術
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2024年12月号 |
|---|---|
| 論文No | 01 |
| 著者所属 | 株式会社ミルボン 中央研究所 |
| 著者 | 上門 潤一郎 |
| タイトル | くせ毛のうねり緩和技術 |
| 論文の概要(要約) | くせ毛のうねりはドライヤー乾燥で一時的に緩和できるが、大気中の水分移動により再発する課題がある。本研究では両親媒性エステル油剤シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(CDBE)に着目し、くせ毛及びグリオキシル酸処理ストレート毛へのうねり緩和作用機序を類似構造のエトキシジグリコール(EDG)との比較で検討した。毛束外観観察、過渡的吸湿水分率測定、常圧示差走査熱量測定(APDSC)を実施した結果、CDBE処理毛はEDG処理毛よりうねり緩和効果が持続し吸湿性が低い。CDBEは非ケラチンタンパク質に吸着し、乾燥過程での伸長変形と再配列を促進することで凝集構造体を均一化し、うねり緩和と復元抑制を両立することが示された。 |
| 研究目的 | CDBEによるくせ毛及びブリーチストレート毛のうねり緩和作用機序を、EDG処理毛との比較から解明する。 |
| 手法 | 1%CDBE又は1%EDG水溶液に浸漬した毛髪と、リンス処理(ブリーチストレート毛用)を20回繰り返した毛髪について、毛束外観観察、過渡的吸湿水分率(湿度25→50%)、APDSCによるガラス転移点(Tg)・緩和エンタルピー(ΔH)測定を実施。 |
| 主要成果 | CDBE処理毛はEDG処理毛より24時間後のうねり増加が少なく、吸湿水分率も低い傾向。EDG・CDBE処理毛のTgはUT毛より有意に高く、ΔHは有意に小さい。CDBEが非ケラチンタンパク質に吸着し凝集構造体を均一化することでうねり緩和が持続する。 |