2024年12月号
毛髪ダメージの考え方からケア技術への実践と応用
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2024年12月号 |
|---|---|
| 論文No | 02 |
| 著者所属 | タカラベルモント株式会社 化粧品事業部 化粧品研究開発部 第一研究所 |
| 著者 | 吉田 直史/平山 貴寛 |
| タイトル | 毛髪ダメージの考え方からケア技術への実践と応用 |
| 論文の概要(要約) | ヘアカラー・ブリーチ・パーマ等による毛髪ダメージの深刻化に対し、多角的視点での評価とケア技術開発が求められている。本稿では摩擦感テスター、SEM、毛髪水分量、官能評価の一般的手法に加え、濡れ髪上でボウリング球約5kgを1年相当3650回転がす独自再現実験でキューティクル剥離とコルテックス露出を示した。また硬水中では金属イオンが毛髪の酸性官能基と結合してイオン結合を減少させ、膨潤・脆弱化・染料流出を促進することを明らかにした。ケア技術としてメデュラ内多孔質構造を改善するHair Medulla Care、カチオン性ポリマーとラクトン骨格処理剤・集中ケア剤を併用した褪色抑制技術、水温を下げ揉捻主体の擦らないシャンプー技術を紹介し、複合的視点での開発の重要性を述べた。 |
| 研究目的 | 日常生活や水質を含む実態に即した毛髪ダメージの評価方法と、製剤・施術を横断した多角的ヘアケア技術を体系的に整理する。 |
| 手法 | 摩擦感テスターKES-SE・SEM・毛髪水分量測定・官能評価に加え、ボウリング球による物理的ダメージ再現試験、硬水中での等電点・破断強度・褪色測定、“Hair Medulla Care”処理毛の観察、ヘアカラー施術後3日間のカチオン性ポリマー併用ケアによる14日後色残り・180℃アイロン5回後ΔE測定、“擦らない”シャンプーの官能評価。 |
| 主要成果 | ボウリング球1年相当処理でキューティクル剥離・コルテックス露出を確認。硬水処理毛は等電点がアルカリ側にシフトし破断強度低下が持続。製剤併用で14日後色残り85%超、熱褪色もΔEが1/3に減少。“擦らない”シャンプーは被施術者のリラックス効果と施術者負担軽減を両立。 |