2024年12月号

うねり改善成分の評価と製剤化応用

月号・特集 Cosmetic Science 2024年12月号
論文No 04
著者所属 ロート製薬株式会社 外用薬・ヘアケア製品開発部、神戸大学大学院 科学技術イノベーション研究科、海事科学研究科
著者 新 菜摘/辻野 義雄/堀田 弘樹
タイトル うねり改善成分の評価と製剤化応用
論文の概要(要約) パーマや縮毛矯正はケラチンタンパク質を流出させるダメージを残す。辻野らが発見した低ダメージのうねり改善成分アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム(ATS)について、本研究ではメカニズム解明と次世代のシステアミン/ムコン酸由来アミノ酸様化合物(CM化合物)を開発した。小角X線散乱でATS処理毛は中間径フィラメント(IF)が毛髪軸に平行配列し、質量分析イメージングでは洗髪繰り返しでも内部へ浸透蓄積することを示した。塩化ステアリルトリメチルアンモニウムと乳酸・ポリビニルピロリドンを配合したトリートメントでアフリカ人毛の扁平ねじれを改善。CM化合物(C1M/C2M)はFWHM測定でATSを上回るIF整列効果を示し、縮れの強い髪質にも有効であることが示唆された。
研究目的 低ダメージのうねり改善成分ATSの作用機序解明、製剤化、及び次世代成分CM化合物の開発と評価。
手法 SAXSによるIF配向性解析、質量分析イメージング(MSI)による10%ATS水溶液浸漬毛の内部分布観察、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等4種カチオン活性剤との相性検討、乳酸・PVP配合トリートメントのアフリカ人ボランティアでの評価、CM化合物1%水溶液処理毛のSAXS半値全幅(FWHM)評価、pKa・等電点測定。
主要成果 ATS処理でIFが毛髪軸に平行配列し、洗髪繰り返しでも毛髪内部へ浸透蓄積。塩化ステアリルトリメチルアンモニウム+乳酸+PVPの組み合わせが最適で扁平ねじれを改善。C1M・C2MはATSよりFWHM変化量が小さくIF会合角度が一定化し、縮毛矯正剤配合で堅牢性と柔軟性を両立。

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