2024年12月号

トリメチルグリシンの洗浄系における毛髪保護効果

月号・特集 Cosmetic Science 2024年12月号
論文No 05
著者所属 IFF ヘルス&バイオサイエンス ホーム&パーソナルケア部
著者 樫村 猛伯/Piera Pericu/Carole Gherardi
タイトル トリメチルグリシンの洗浄系における毛髪保護効果
論文の概要(要約) トリメチルグリシン(ベタイン)はリーブオン製品に汎用されるが、洗浄中に流されるイメージから洗い流す製品への応用は限定的である。本研究ではラウレス硫酸Naとコカミドプロピルベタイン基剤のシャンプーにトリメチルグリシンを4%配合し、白人種毛束で保護効果を検証した。コーミングテスターでは濡れ時・乾燥時ともに約43〜44%のエネルギー減少、切れ毛数は約41%減少、高湿度下のうねりも約43%減少した。ローダミンB染色による蛍光顕微鏡観察では毛髪表面・内部の蛍光強度が約13〜15%減少し、ダメージが有意に抑制された。ダメージ毛処理でも蛍光強度が低下したことから修復効果も示唆された。オスモライトとしての界面活性剤によるタンパク変性低減と、両性物質としてのケラチン静電反発緩和が機構と推察される。
研究目的 洗い流す製剤にトリメチルグリシンを配合した際のくし通り・切れ毛・うねり・毛髪ダメージに対する保護効果と修復効果を検証する。
手法 白人種毛束を用いて、ラウレス硫酸Na+コカミドプロピルベタイン基剤に4%トリメチルグリシンを配合した試験シャンプーで処理。コーミングテスターでのエネルギー測定、メカニカル応力後の切れ毛数、画像解析によるうねり評価、ローダミンB染色+蛍光顕微鏡での毛髪表面・断面・ダメージ毛の蛍光強度測定を実施。
主要成果 4%トリメチルグリシン配合で、コーミングエネルギー43-44%減、切れ毛41%減、うねり43%減。蛍光強度は表面・内部で13-15%減、ダメージ毛でも13%減と修復効果を確認。

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