2024年12月号

ヘアケア製品におけるシリコーン

月号・特集 Cosmetic Science 2024年12月号
論文No 08
著者所属 ダウ・東レ株式会社/ダウ・東レ株式会社 研究開発部門 応用技術2部
著者 宮野 淳/戸田 能乃
タイトル ヘアケア製品におけるシリコーン
論文の概要(要約) ヘアケア用シリコーンは1980年代後半に高重合ジメチコンとシクロペンタシロキサンのガムブレンドから導入され、1990年代のアニオン乳化による2in1シャンプー、2000年代のアミノ変性シリコーン、ノンシリコーン台頭、アウトバス展開と多様化してきた。本稿では高重合ジメチコンが滑り性・くし通り性の基盤となり、アモジメチコンがSEM/EPMAでキューティクルエッジへ選択吸着し耐洗髪性を高めることを示した。第三成分としてCE-8411のすすぎ時感触改善、微架橋シリコーン3901の摩擦低減、HMW-2220のハリ・コシ付与、シリコーンクオタニウム-16系のカラープロテクション、HydroxySHIELDの乾燥時間短縮など、多様な機能を整理した。
研究目的 ヘアケア用コンディショニング成分としてのシリコーンの歴史と基盤成分・第三成分の役割を整理し、近年の機能性シリコーン原料を紹介する。
手法 ヘアケア用シリコーンの歴史的整理、2020-2021年に日本で発売されたコンディショナー・ヘアトリートメント製品の全成分表示分析(Mintel GNPDデータ)、ジメチコン350cs/高重合ジメチコン1%配合O/Wエマルションのくし通り性試験、アモジメチコン・ジメチコン処理毛のSEM/EPMA観察と耐洗髪性試験、シリコーンクオタニウム-16及びクロスポリマーのブリーチ染毛後ΔE測定、HydroxySHIELDのドライヤー乾燥時間評価。
主要成果 高重合ジメチコンはジメチコン350csより顕著なくし通り性向上。アモジメチコンはキューティクルエッジへSi分布が集中し洗髪後も継続残存。直鎖状アミノポリエーテル変性シリコーンはすすぎ時感触を向上、微架橋シリコーンは高重合ジメチコン以上の摩擦低減、4級アンモニウム基含有シリコーンは顕著なカラープロテクション、末端水酸基シリコーンは乾燥時間短縮を示した。

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