2024年12月号

トリートメント製剤の処方設計と、機能性成分について

月号・特集 Cosmetic Science 2024年12月号
論文No 10
著者所属 日本精化株式会社 研究開発本部 営業本部
著者 山田 銀司/安藤 卓弥/勝間田 祐貴/早坂 友幸
タイトル トリートメント製剤の処方設計と、機能性成分について
論文の概要(要約) 毛髪は自己修復機構を持たず、熱・紫外線・摩擦・薬剤で多角的にダメージを受けるため、製剤に補修・保護機能が求められる。本稿では乳化系・水系・オイル系の3剤型の特長と課題、自社機能性成分を整理した。乳化系ではレシチン主体のPhytocompo® HSがBTAC同等のくし通り改善・キューティクルリフトアップ抑制・疎水性回復を示し細胞生存率低下も抑制。水系ではセラミド・コレステロール・18-MEA誘導体をナノベシクル化したNanoRepair®-CMCが内部浸透して破断強度と疎水性を健常毛並みに回復した。オイル系ではエルカラクトン(γ-ドコサラクトン)が熱処理でハリコシ・ツヤを付与し、階層的ケアとなるシステムトリートメントも提案した。
研究目的 乳化系・水系・オイル系の各剤型の特長と課題を整理し、新規レシチン原料Phytocompo HS・CMCナノ分散液NanoRepair-CMC・γ-ドコサラクトンによる課題解決を示す。
手法 ブリーチ1〜2回処理毛に対するPhytocompo HS又はBTAC配合トリートメントでのコーミングテスター、SEMキューティクル観察、接触角測定。SIRC細胞生存率試験。NanoRepair-CMC処理毛のTOF-SIMSによるコレステロール(m/z=369.4)・18-MEA誘導体(m/z=157.1)検出、破断強度・疎水性測定。エルカラクトン配合毛髪のKES-FB2-S-DCでの曲げ剛性(B値)測定。
主要成果 Phytocompo HSはBTAC同等のくし通り・疎水性改善とキューティクルリフトアップ抑制を示し、SIRC細胞生存率低下を有意に抑制。NanoRepair-CMCは毛髪内部にCMC構成成分が浸透し、破断強度・疎水性を健常毛並みに回復。エルカラクトンは熱処理で曲げ剛性を向上させた。

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