2025年2月号

サンスクリーンの新規技術─ポリイオンコンプレックスゲルパーティクル(PGP)の応用─

月号・特集 Cosmetic Science 2025年2月号
論文No 02
著者所属 日本ロレアル株式会社 リサーチ&イノベーションセンター スキンケア 応用開発領域研究所/日本ロレアル株式会社 リサーチ&イノベーションセンター 先端研究部門
著者 小池 徹、菅 友美/五十島 健史、浅沼 秀彦、河西 毅彦
タイトル サンスクリーンの新規技術 ─ポリイオンコンプレックスゲルパーティクル(PGP)の応用─
論文の概要(要約) 紫外線および高エネルギー可視光線の皮膚影響が明らかになる中、サンスクリーンには紫外線防御効果に加え、軽い使用感、テカリ防止、効果持続性など多様な消費者ニーズが高まっている。日本ロレアルは、ポリカチオン・ポリアニオン・動的架橋剤を複合化したポリイオンコンプレックスゲルパーティクル(PGP)を独自開発し、W/O型エマルションに応用した。ポリクオタニウム-67とフィチン酸、有機変性粘土鉱物で疎水化PGPを構築し、中空シリカやセルロース等の親水性フィラーを三次元ネットワーク構造中に均一分散させた。紫外線吸収能の向上、人工皮脂/汗に対するテカリ防止持続性、動的架橋に由来する化粧膜の自己修復機能を実証した技術報告である。
研究目的 W/Oエマルション型サンスクリーンにおいて疎水化PGPを用いて親水性フィラーを均一分散し、紫外線吸収能とテカリ防止性を両立する。
手法 ポリクオタニウム-67/フィチン酸/ジステアルジモニウムヘクトライト/油相で疎水化PGPを作製、中空シリカ・セルロースを添加したW/O製剤をPMMAプレートに20mg/25cm2塗布し、UV-2000でUV吸収能を、Cassin法とコントラストカードでテカリ輝度を、人工皮膚モデル上でバー加重による自己修復性を評価した。
主要成果 疎水化PGP製剤は無添加W/O製剤より紫外線吸収能が有意に高く、人工皮脂/汗噴霧6分後の輝度も低く、酸化亜鉛と同等のテカリ防止効果と動的架橋由来のセルフリカバリー機能を示した。

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