2025年2月号

サンケア製品におけるSPF向上のメカニズムと評価

月号・特集 Cosmetic Science 2025年2月号
論文No 03
著者所属 株式会社マツモト交商 販売推進部/日本製紙株式会社 研究開発本部 富士革新素材研究所
著者 宮村 文孝/増田 苑加
タイトル サンケア製品におけるSPF向上のメカニズムと評価
論文の概要(要約) ノンケミカルタイプのサンケア製品は敏感肌や子ども向けのニーズが根強く、無機紫外線散乱剤の分散性向上と均一で膜厚な化粧塗膜を得ることがSPF向上の鍵となる。本稿ではLambert-Beerの法則に基づき膜厚と紫外線透過率の関係、皮丘・皮溝の皮膜均一性が紫外線遮蔽に与える影響を整理した上で、日本製紙が開発した木質由来のカルボキシメチル化セルロースナノファイバー(CM化CNF)「cellenpia® CS-01C」の効果を評価した。ノンケミカルサンケア処方でCS-01Cの有無により化粧塗膜レプリカを採取し、SEM/EDSと画像処理ソフトImageJの二値化により無機散乱剤の分散状態、塗膜厚、塗膜ムラ、in-vitro SPF/PAを比較した原料開発の報告である。
研究目的 CM化セルロースナノファイバー「cellenpia® CS-01C」の配合により無機紫外線散乱剤の分散性と塗膜均一性を向上させ、SPF/PAを高めることを示す。
手法 酸化チタン・酸化亜鉛を配合したノンケミカル処方A(CS-01C無)と処方B(CS-01C有)を皮膚に塗布し、レプリカ表面・断面をSEM/EDSで観察、ImageJ(閾値輝度140)で二値化し塗布面積・塗膜厚・塗膜ムラを定量評価、in-vitroでSPF/PAを測定した。
主要成果 CS-01C配合で白色割合が約10%増加し、皮丘部の平均塗膜厚は0.76μm増加、塗膜ムラは皮丘で25%、皮溝で56%低減し、SPFおよびPAも有意に向上した(Student's t-test, p<0.05)。

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