2025年2月号

紫外線が皮膚マイクロバイオームに及ぼす影響とUVフィルターによる保護

月号・特集 Cosmetic Science 2025年2月号
論文No 04
著者所属 DSM株式会社ビューティー&ケア本部
著者 淵端 三枝
タイトル 紫外線が皮膚マイクロバイオームに及ぼす影響とUVフィルターによる保護
論文の概要(要約) 皮膚マイクロバイオームは細菌・真菌・ウイルスからなる多様な微生物集団で、皮膚バリア機能や免疫系維持に重要な役割を果たす。紫外線照射と皮膚マイクロバイオームの関係、およびUVフィルターによる保護効果はこれまでほとんど解明されていなかった。dsm-firmenichは25〜45歳のフィッツパトリックスキンタイプII-IIIの女性10名(分析9名)を対象に、背中の4部位で未処置非照射、未処置照射、プラセボ製剤塗布後照射、SPF20日焼け止め製剤塗布後照射を比較する探索的臨床研究を実施し、2MED紫外線照射前後の皮膚スワブを16S rRNAアンプリコンシーケンシングで解析した。紫外線照射が皮膚マイクロバイオームに与える影響とUVフィルター配合製剤の保護効果を示した臨床報告である。
研究目的 2MEDの紫外線照射が皮膚マイクロバイオームに与える影響を評価し、UVフィルターを含むSPF20製剤がプラセボ比で皮膚マイクロバイオームを積極的に保護するかを検証する。
手法 女性ボランティア10名(分析9名)の背中にベースライン・未処置照射・プラセボ塗布照射・SPF20製剤塗布照射の4区画(各2.5×10cm)を設け、2g/cm2塗布後に2MED紫外線を照射、照射2時間後にスワブ採取しIllumina MiSeq 2×300bpの16S rRNAアンプリコンシーケンシングで菌叢を解析した。
主要成果 紫外線照射は皮膚マイクロバイオームの組成を変化させ、SPF20の日焼け止め製剤塗布部位ではプラセボと比較して菌叢の攪乱が抑制され、Lactobacillus crispatusが紫外線照射を受けた皮膚マイクロバイオームで重要な役割を果たすことが示された。

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