2025年2月号

増粘多糖類による紫外線吸収剤・散乱剤の安定化

月号・特集 Cosmetic Science 2025年2月号
論文No 05
著者所属 MP五協フード&ケミカル株式会社
著者 西尾 朋之/上田 早希
タイトル 増粘多糖類による紫外線吸収剤・散乱剤の安定化
論文の概要(要約) 増粘多糖類は化粧品の使用感向上・粘度調整・懸濁乳化安定化の目的で配合される重要な成分で、天然ポリマー由来の多糖類は優れた増粘およびゲル化特性を持つ。本稿ではMP五協フード&ケミカルが取り扱うキサンタンガム、ジェランガム、およびキサンタンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(カチオン化キサンタンガム)のサンスクリーン処方への応用を解説する。キサントモナス・キャンペストリスが産生するキサンタンガムの構造(主鎖グルコース2個、側鎖マンノース2個+グルクロン酸)と耐熱・耐酸・耐アルカリ・耐塩性、シュードプラスチック性に基づく乳化安定効果を整理し、酸化チタン・酸化亜鉛等の無機粉体を安定分散するO/W処方を提示した原料技術報告である。
研究目的 キサンタンガム、ジェランガム、カチオン化キサンタンガムを活用し、紫外線吸収剤・散乱剤を安定に分散・乳化するサンスクリーン処方を確立する。
手法 スムースフロータイプのキサンタンガム「ケルデントSFT」0.50%を増粘剤として配合したO/W型サンスクリーン処方(ユビナール® EASY 20.00%、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマー4.00%等、pH4.2〜5.2)を調製し、多糖類のみで乳化安定性および無機粉体分散性を評価した。
主要成果 キサンタンガムのみを増粘剤として用いたO/W処方で紫外線吸収剤を安定に乳化保持でき、ジェランガムやカチオン化キサンタンガムとの組合せにより無機粉体分散の幅広い処方が可能になることを示した。

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