2025年2月号

紫外線防御機能を有する複合粉体「プルセア」シリーズの機能性評価

月号・特集 Cosmetic Science 2025年2月号
論文No 06
著者所属 鈴木油脂工業株式会社 研究開発部
著者 上田 稔
タイトル 紫外線防御機能を有する複合粉体「プルセア」シリーズの機能性評価
論文の概要(要約) サンスクリーンやベースメークの紫外線防御には微粒子酸化チタン・酸化亜鉛等の無機散乱剤と有機紫外線吸収剤が用いられるが、100nm以下の微粒子は凝集性が強く、分散不良による防御能低下、不自然な白さ、キシミ感などの課題があった。鈴木油脂工業は粉体の複合化技術により、母粒子の表面に微粒子を被覆した複合粉体「プルセア」シリーズを開発した。天然マイカ母粒子に微粒子酸化チタンを35%被覆した「プルセアMTS-C」、球状多孔質シリカに微粒子酸化チタンを40%被覆した「プルセアSIT-40」、同シリカに微粒子酸化亜鉛を30%被覆した「プルセアSIZ-30」の3種について、紫外線防御能、感触、クスミ防止、疎水性、シワボカシ効果、化粧持続効果を評価した原料紹介である。
研究目的 母粒子への微粒子被覆により無機紫外線散乱剤の分散性・感触・ハンドリングを改善し、パウダー剤型でも使用可能な複合粉体を開発する。
手法 パウダーファンデーションモデル処方にプルセアMTS-Cを10〜30%配合してSPFアナライザーでSPF測定、カトーテック製摩擦感テスターで動摩擦係数を測定、擬似皮脂トリエチルヘキサノインでΔL*を測色、W/Si型モデル処方でSIT-40・SIZ-30のSPF・シワボカシ・化粧持続効果を評価した。
主要成果 プルセアMTS-C 15%配合でSPF16(微粒子酸化チタン5%単独はSPF13)、配合量10〜30%でSPFは比例増加し、感触・クスミ防止・疎水性においても微粒子単独配合や天然マイカ・合成マイカより優位な結果を示した。

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