2025年2月号

サンスクリーン・メイクアップ化粧料の摩擦ダイナミクス

月号・特集 Cosmetic Science 2025年2月号
論文No 08
著者所属 山形大学学術研究院
著者 野々村 美宗
タイトル サンスクリーン・メイクアップ化粧料の摩擦ダイナミクス
論文の概要(要約) 固体粒子が液体中に分散したディスパージョン型化粧品の処方設計において、摩擦特性はのびの良さ・仕上げやすさ・使用感・紫外線防御効果を左右する重要な物理因子である。本研究では運動速度が常に変化する動的条件下で摩擦を測定する正弦運動摩擦評価装置を用い、サンスクリーン・化粧下地・BBクリーム・リキッドファンデーション計33種のディスパージョン型化粧料を評価した。ウレタン樹脂製指モデルで人工皮膚上の摩擦を測定し、静摩擦係数・動摩擦係数・遅れ時間・粘性係数を算出、主成分分析とクラスター分析により摩擦ダイナミクスに基づく市販品分類と支配因子を解明した研究報告である。
研究目的 正弦運動摩擦評価装置を用いて市販ディスパージョン型化粧料の摩擦ダイナミクスを定量化し、処方組成・物性との関係から化粧料を分類する。
手法 スコッチヨーク機構の正弦運動摩擦評価装置にウレタン人工皮膚と指モデル(溝0.15mm/0.5mm間隔)を装着し、試料20mgを塗布、振幅14.5mm・角速度2.1 rad s-1・垂直荷重0.98Nで11往復、速度10〜30mm s-1で粘性係数Cをμ=CV+μ0でフィッティング、主成分分析とクラスター分析で33種を分類した。
主要成果 ミルクタイプM2では静摩擦係数0.60±0.031、動摩擦係数0.36±0.03、遅れ時間δ=0.022±0.003、μs−μk=0.27±0.04で、全33試料のμs、μk、δ、Cはそれぞれ0.33〜0.99、0.30〜0.72、0.017〜0.033、−0.0056〜0.0156の範囲にあり、摩擦ダイナミクスでクラスター分類が可能であった。

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