2025年4月号

表皮細胞の紫外線防御システムを利用したシミ対策 NIKKOL グリシン亜鉛コンプレックス

月号・特集 Cosmetic Science 2025年4月号
論文No 05
著者所属 日光ケミカルズ
著者 吉本 聖・松木 春香
タイトル 表皮細胞の紫外線防御システムを利用したシミ対策 NIKKOL グリシン亜鉛コンプレックス
論文の概要(要約) 表皮細胞が本来備える亜鉛利用システムに着目し、水溶性アミノ酸錯体NIKKOLグリシン亜鉛コンプレックスのシミ対策効果を多角的に検証した報告である。ヒト試験および色素細胞・表皮細胞再構築3Dモデル(MelaKutis)に1%グリシン亜鉛水溶液を適用したところ、紫外線誘発性の色素沈着が有意に軽減された。表皮細胞ではメタロチオネイン発現が上昇し、UVBによるIL-1α産生抑制が確認され、真皮線維芽細胞由来のDickkopf-1やNeuregulin-1等のメラニン形成制御因子のバランス変動も抑制された。さらにケラチン5/14の増加やインボルクリン・フィラグリン等の成熟指標の上昇など、表皮細胞の運命を増殖と角化の双方向に活性化するユニークな作用が観察された。
研究目的 表皮細胞の亜鉛利用機構を活性化する観点から、グリシン亜鉛の色素沈着軽減メカニズムを解明することを目的とした。
手法 ヒト上腕内側部でのVivaScope観察、MelaKutis 3Dモデル、NHEKを用いたIL-1α定量やタンパク質発現解析等により多角的に評価した。
主要成果 グリシン亜鉛はメタロチオネインを介した表皮細胞保護と色素沈着シグナルの抑制、及び表皮細胞の多方向分化誘導という特徴的作用を示した。

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