2025年4月号

3-ヘキシル グリセリルアスコルビン酸(iVC® HGA)によるシミへのトータルアプローチ

月号・特集 Cosmetic Science 2025年4月号
論文No 06
著者所属 成和化成 研究部 研究開発課
著者 鈴木 咲紀・富山 愛・吉岡 正人
タイトル 3-ヘキシル グリセリルアスコルビン酸(iVC® HGA)によるシミへのトータルアプローチ
論文の概要(要約) 成和化成が開発したアスコルビン酸誘導体ヘキシル3-グリセリルアスコルビン酸(iVC®HGA)について、メラニンの産生から蓄積までの各段階に多面的に作用することを示した原料論文である。HGA含有培地で培養したメラノサイトではチロシナーゼタンパク質発現が抑制され、モータータンパク質KinesinやMyosinVaの発現低下によりメラノソームの順行性輸送が阻害されて核周辺への逆行輸送が観察された。LC3とPmel17の共局在からオートファジー活性化によるメラノソーム分解も示唆された。さらにケラチノサイトでは糖化反応誘導後のCML形成を抑制し、メラノソームマーカーPmel17の蓄積とカテプシンV活性低下を同時に改善。ヒト試験でも5%HGA配合化粧水でトーンアップ・シミ軽減が確認された。
研究目的 HGAがメラニン産生・輸送・蓄積・糖化に対し包括的にシミを改善できるかを明らかにすることを目的とした。
手法 3D皮膚モデルおよびメラノサイト/ケラチノサイト培養系でHGAを処理し、免疫染色・タイムラプス観察・酵素活性測定・ヒト連用試験により効果を評価した。
主要成果 HGAはチロシナーゼ発現抑制、メラノソーム逆行輸送、オートファジー活性化、糖化抑制の4点で相乗的にシミを改善することが示された。

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