2025年4月号

肌の透明感を導くジュニパーベリーエキスとその活性成分の分子メカニズム解析

月号・特集 Cosmetic Science 2025年4月号
論文No 07
著者所属 一丸ファルコス フロンティア共創ラボ室長
著者 坂元 孝太郎
タイトル 肌の透明感を導くジュニパーベリーエキスとその活性成分の分子メカニズム解析
論文の概要(要約) 加齢に伴い表皮細胞内に蓄積して肌の輝きを損なうリポフスチンに着目し、細胞内浄化システムであるプロテアソームを活性化する天然由来原料ジュニパーベリーエキスとその主要活性成分アントリシンの分子メカニズムを解析した報告である。ヒト表皮細胞試験ではジュニパーベリーエキス1%添加により2時間でプロテアソーム活性が200%近くまで亢進し、リポフスチンのマッソン・フォンタナ染色ドットが減少した。活性成分のアントリシンはプルダウン試験および分子動力学シミュレーションでプロテアソーム触媒部位近傍に結合し、Thr・Asp・Lysの側鎖間距離を縮めることで活性を向上させることを解明。ヒト臨床では1%配合乳液の連用により頬部L値上昇、シミ個数減少、毛穴の目立ち抑制を示した。
研究目的 リポフスチン蓄積を抑制する天然由来プロテアソーム活性化剤を同定し、その分子メカニズムと美容効果を明らかにすることを目的とした。
手法 約400種の植物素材スクリーニング、表皮細胞およびHEK293Tでのプロテアソーム活性測定、LC-MS/MSプルダウン、分子動力学シミュレーション、半顔4週間連用臨床試験を実施した。
主要成果 ジュニパーベリーエキスとアントリシンはプロテアソームをハイパーアクティブ化してリポフスチン蓄積を抑え、明るさ向上・シミ低減・毛穴抑制効果をもたらした。

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