2025年6月号

NAMsの開発と期待

月号・特集 Cosmetic Science 2025年6月号
論文No 02
著者所属 山陽小野田市立山口東京理科大学 工学部医薬工学科
著者 小島 肇夫
タイトル NAMsの開発と期待
論文の概要(要約) 本稿は、動物を用いない新しいアプローチや方法論(NAMs)の国際的動向と、OECD及び厚生労働省で認められているIATA・ディファインドアプローチ(DA)に限定した最新状況を整理した総説である。皮膚感作性(GL497、2025年改定)、眼刺激性(TG467、TG492B)、皮膚刺激性、光毒性、急性毒性、生殖発生毒性の分野別に、DPRA、KeratinoSens、h-CLAT、BCOP、RhE、3T3 NRU PT等の位置付けを詳述した。2o3 DA・ITS DA・SARA-ICE等の評価戦略や、AI・MPS・オルガノイド等の新興技術を含むNAMsの概念を紹介し、NGRAへの広がりを示した。行政利用が拡大する一方、全身毒性代替法の開発が残された課題と指摘した意義ある内容である。
研究目的 OECDや厚生労働省で認められているIATA・DAに限ったNAMsの最新状況をまとめ、代替法の行政利用の現況を示す。
手法 OECDテストガイドライン、GL497(2025年改定)、厚生労働省ガイダンス、文献を参照し、皮膚感作性・眼刺激性・皮膚刺激性・光毒性・急性毒性・生殖発生毒性の分野別に評価法を体系化して整理した。
主要成果 皮膚感作性ではDASS(2o3・ITSv1・ITSv2 DA)が整備され、眼刺激性ではTG467によりNAMsで区分2まで評価可能となった。全身毒性領域はTGが未整備であり、NGRAの概念拡大と欧米主導の枠組み整備が今後の鍵である。

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