2025年6月号
NGRAによる全身毒性評価に関する取り組み
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2025年6月号 |
|---|---|
| 論文No | 04 |
| 著者所属 | 株式会社コーセー 研究所、日本化粧品工業会 動物実験代替法部会 |
| 著者 | 佐久間 めぐみ |
| タイトル | NGRAによる全身毒性評価に関する取り組み |
| 論文の概要(要約) | 本稿は、動物を用いない全身毒性評価の枠組みであるNGRAについて、日本化粧品工業会動物実験代替法部会の取り組みを中心に概説した総説である。EU化粧品規則や日本薬機法における全身毒性評価の位置付けを整理し、NGRAがケースバイケースで総合判断を行うアプローチであることを示した。ICCR報告書の9つの基本原則と階層的ワークフロー(TIER0〜2)を解説し、NGRA WG及びNGRA推進TFの活動を紹介した。既報ケーススタディ精読、TTC・リードアクロス実践、教育啓発、ICCSとの協調、行政受入に向けた議論などを通じ、産官学での合意形成が進む現況を示した。MoS等の安全マージン指標議論が途上である点も含め、日本での全身毒性評価枠組み確立の重要性を示した意義深い内容である。 |
| 研究目的 | NGRAによる全身毒性評価について、日本化粧品工業会動物実験代替法部会の取り組みを通じ、現状と今後の展望を解説する。 |
| 手法 | EU化粧品規則・日本薬機法の制度整理、ICCR報告書に基づくNGRAの原則・ワークフローの解説、NGRA WG及び推進TFにおけるケーススタディ実践と教育・啓発・行政対話活動の報告を行った。 |
| 主要成果 | NGRAは曝露量重視・仮説駆動型のフレームワークであり、動物試験結果の予測から脱却してヒト健康保護を目的とする考え方のシフトが不可欠である。安全マージンの基準値等には合意形成の余地があり、産官学協働の継続が求められる。 |