2025年6月号

皮膚感作性評価に向けたディファインドアプローチの活用と展望

月号・特集 Cosmetic Science 2025年6月号
論文No 05
著者所属 ポーラ化成工業株式会社 フロンティアリサーチセンター、日本化粧品工業会 動物実験代替法部会
著者 西條 拓
タイトル 皮膚感作性評価に向けたディファインドアプローチの活用と展望
論文の概要(要約) 本稿は、皮膚感作性評価におけるディファインドアプローチ(DA)の構成・判定方法・予測能力及び混合物への適用可能性を体系的に概説し、NGRA実現に向けた展望を示した総説である。OECD TG 442C〜E及びGL497のボトムアップ3o3、2o3 DA、ITSv1・ITSv2 DAについて、DPRA、KeratinoSens、h-CLATを組み合わせた評価フロー、ボーダーラインレンジ(BR)の設定、スコアリングによるUN GHS分類の方法を解説した。LLNAやヒトデータとの比較で各DAが高い予測能力を示す一方、混合物や適用範囲外構造への限界を指摘し、2025年厚生労働省ガイダンス発出により日本の医薬部外品・化粧品安全性評価への活用が進む点に触れた意義ある内容である。
研究目的 皮膚感作性評価におけるディファインドアプローチ(DA)の構成・判定基準・予測能力を体系的にまとめ、NGRA実現に向けた活用の展望を示す。
手法 OECDガイドライン497及び関連TG、2025年発出の厚生労働省ガイダンスに基づき、ボトムアップ3o3、2o3 DA、ITSv1・ITSv2 DAの構成試験、BR設定、スコアリング方式、LLNA・ヒトデータとの比較検証結果を整理した。
主要成果 2o3 DAはヒトデータとの比較でバランス精度88%、ITS DAはUN GHS強度分類を可能にする。BRの設定やin silicoツールの適用範囲に留意しつつDA間で補完し、WoEによる統合評価が有効である。

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