2025年6月号
日本の化粧品の安全性試験の現状と課題
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2025年6月号 |
|---|---|
| 論文No | 07 |
| 著者所属 | DRC株式会社 |
| 著者 | 合田 悠真 |
| タイトル | 日本の化粧品の安全性試験の現状と課題 |
| 論文の概要(要約) | 本稿は、日本における化粧品の安全性試験の現状と課題を、制度面・技術面・社会的側面から整理・分析した総説である。薬機法・化粧品基準の枠組みを踏まえ、皮膚刺激性・眼刺激性・感作性・光毒性等の試験項目とOECDテストガイドラインに準拠した代替法の導入状況を解説した。EUが2013年に化粧品の動物実験を全面禁止した一方、日本では2025年現在も法的禁止規定がなく企業判断に委ねられている点を指摘した。課題として、法制度上の不備、中小企業の技術的・人的リソース不足、消費者と企業間の倫理的意識ギャップの3点を整理し、政策的支援・技術基盤強化・消費者対話の必要性を論じた。AIや再構築ヒト皮膚モデル等の技術革新により、倫理性と科学的信頼性を両立した持続可能な試験体制の構築を展望した意義ある内容である。 |
| 研究目的 | 日本の化粧品安全性試験の現状を整理し、動物実験代替法の導入状況と制度的・技術的・社会的課題を分析して今後の方向性を示す。 |
| 手法 | 薬機法・化粧品基準・OECDテストガイドライン等の制度資料と日本化粧品工業連合会の指針を参照し、現行試験の種類、代替法導入状況、国際比較を整理した上で、法制度・技術人材・消費者意識の三側面から課題を分析した。 |
| 主要成果 | 日本では化粧品の動物実験に法的禁止規定がなく、代替法の承認プロセスや中小企業支援が不十分である。政策的支援、技術基盤強化、消費者との対話、AIや3D皮膚モデル等の技術革新の活用により、倫理的かつ科学的に信頼される安全性試験体制の構築が求められる。 |