2025年10月号
好中球エラスターゼによる真皮線維芽細胞の機能低下と抗シワ有効成分NEI-L1®によるその抑制
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2025年10月号 |
|---|---|
| 論文No | 05 |
| 著者所属 | ポーラ化成工業株式会社 |
| 著者 | 籠橋 葉子・横田 真理子 |
| タイトル | 好中球エラスターゼによる真皮線維芽細胞の機能低下と抗シワ有効成分NEI-L1®によるその抑制 |
| 論文の概要(要約) | シワは30代以降の女性の大きな肌悩みであり、その形成には真皮ECMの変性と線維芽細胞の機能低下が深く関与している。本稿では、好中球から分泌されるセリンプロテアーゼ、好中球エラスターゼ(NE)がECMを分解するだけでなく真皮線維芽細胞自体にも作用し、増殖能・遊走能の低下、MMP-1遺伝子発現の亢進を引き起こすことを実験的に示した。さらに、NE阻害作用を有し日本で初めて「シワを改善する医薬部外品」として承認されたNEI-L1®(ニールワン®)が、これらのNEによる機能低下を抑制することを確認した。ECM分解にとどまらない線維芽細胞への多面的影響を踏まえ、気づきにくい部位を含む顔全体のシワケアの重要性を論じた。 |
| 研究目的 | NEが真皮線維芽細胞に及ぼす直接的・間接的影響と、NEI-L1®による抑制作用を明らかにすることを目的とした。 |
| 手法 | 正常ヒト真皮線維芽細胞(NHDFs)を用い、NE添加培養系およびNE処理コラーゲン線維シート上での細胞増殖能、遊走能、MMP-1遺伝子発現を評価し、NEI-L1®添加時の作用を検証した。 |
| 主要成果 | NEは線維芽細胞の増殖・遊走能を低下させMMP-1遺伝子発現を亢進させるが、NEI-L1®添加によりこれらの変化は有意に抑制され、線維芽細胞機能を介したシワ改善メカニズムが示された。 |