2025年10月号

AGEsの作用を制御するシャクヤク根エキスの肌クスミに対する美容効果

月号・特集 Cosmetic Science 2025年10月号
論文No 06
著者所属 一丸ファルコス株式会社
著者 金井 杏子・坂元 孝太郎
タイトル AGEsの作用を制御するシャクヤク根エキスの肌クスミに対する美容効果
論文の概要(要約) 肌のクスミは男女共通の上位肌悩みでありながら明確な定義がなく、黄グスミ・茶グスミ・グレークスミなど複合的に生じる。本稿では終末糖化産物(AGEs)とその受容体RAGEに着目し、シャクヤク根抽出物(ペオグロウ®)がAGEs-RAGE結合を阻害し、糖化により低下したケラチノサイトの分化能を回復させ、AGEs誘導のメラニン産生を抑制することをin vitroで示した。加えてAGEs生成抑制および擬似糖化産物の切断活性も確認された。40〜60代の男女17名を対象としたヒト臨床試験では、1%ペオグロウ含有化粧水の2週間塗布で皮膚AGEs量・メラニン量の減少、シミスコア悪化抑制、クスミスコア改善が認められた。AGEsに着目した総合的なクスミケア素材としての有用性を提示した。
研究目的 AGEs-RAGE経路の制御を通じて肌のクスミを総合的に改善する化粧品原料の有用性を検証することを目的とした。
手法 リコンビナントRAGEを用いた結合阻害試験、糖化ラミニン上でのケラチノサイト分化マーカー評価、AGEs添加メラノサイトでのメラニン産生評価、AGEs生成・切断試験、および40〜60代男女17名によるヒト臨床試験を実施した。
主要成果 ペオグロウ®はAGEs-RAGE結合を強く阻害し、糖化による分化低下・メラニン亢進を抑制し、臨床でも皮膚AGEs・メラニン量とクスミスコアを有意に改善した。

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