2025年10月号

バイオグリコーゲン®によるKeap1-Nrf2経路活性化を介した抗UV効果

月号・特集 Cosmetic Science 2025年10月号
論文No 07
著者所属 グリコ栄養食品株式会社 技術開発センター
著者 舟橋 依里
タイトル バイオグリコーゲン®によるKeap1-Nrf2経路活性化を介した抗UV効果
論文の概要(要約) 光老化は紫外線によって皮膚細胞内に活性酸素種(ROS)が産生され、酸化ストレスを介してシミ・シワ・タルミを引き起こす現象である。本稿では、トウモロコシデンプンを原料に酵素合成した高純度グリコーゲン「バイオグリコーゲン(ESG)」に着目し、正常ヒト表皮角化細胞を用いてUVB誘導ROS蓄積、抗酸化関連タンパク質発現、アポトーシス関連タンパク質活性、細胞生存率への影響を検証した。その結果、ESGはUVBによるROS蓄積を有意に抑制し、Keap1-Nrf2システムを活性化してNrf2、HO-1、NQO1の発現を増強、Caspase-3/9活性を抑制して細胞生存率低下を防いだ。さらにESG配合クリームのヒト塗布試験でUVB誘導紅斑の抑制が確認され、光老化対策素材としての有用性が示された。
研究目的 バイオグリコーゲンのUVB誘導ROSに対する抑制効果とその機序を明らかにし、光老化対策素材としての有用性を検証することを目的とした。
手法 NHEKを用いてUVB照射下でのROS蓄積、Nrf2・HO-1・NQO1発現、Caspase-3/9活性、細胞生存率を評価し、さらに0.5%ESG配合クリームと健常男女17名を対象とした二重盲検試験でUVB誘導紅斑を評価した。
主要成果 ESGはKeap1-Nrf2システムを活性化してROS蓄積とアポトーシスを抑制し細胞生存率を維持するとともに、ヒト塗布試験でもUVB誘導紅斑の有意な低減を示した。

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