2025年12月号

「環境規制が変える最新ファンデーション技術動向─シリコーン規制・マイクロプラスチック代替素材・表面処理革新」

月号・特集 Cosmetic Science 2025年12月号
論文No 01
著者所属 東京工科大学 応用生物学部
著者 柴田 雅史
タイトル 環境規制が変える最新ファンデーション技術動向 ─シリコーン規制・マイクロプラスチック代替素材・表面処理革新
論文の概要(要約) ファンデーションは光学特性の制御とともに感触・皮膜形成性・ラスティング性を向上させる処方設計が求められてきたが、近年、環境対応を背景に環状シリコーン・マイクロプラスチック・シリコーン表面処理に関する規制が導入されつつある。本総説はこれらの規制がファンデーション処方設計に及ぼす影響と技術的対応を概説する。環状シリコーン(D4・D5)の代替として短鎖ジメチコン、イソドデカン、植物由来バイオアルカン等の揮発性オイル活用、被膜形成ポリマーの非シリコーン化、マイクロプラスチック代替としてのセルロース系粉体・天然由来シリカ、ピッカリング乳化の応用、シリコーン表面処理に代わる新規表面処理技術などを体系的に整理し、今後の処方設計の方向性を示す。
研究目的 環境規制を背景に導入されたシリコーン、マイクロプラスチック、表面処理に関する制約がファンデーション処方設計に与える影響を整理し、その代替技術と処方設計の方向性を概説する。
手法 国内外の規制動向、論文・特許情報、市販原料の特性を踏まえ、揮発性オイル、被膜形成ポリマー、体質顔料、乳化形態、表面処理剤の代替技術を分類・比較考察した。
主要成果 環状シリコーンの代替には短鎖ジメチコンやイソドデカン、植物由来アルカンが有効であり、マイクロプラスチック代替にはセルロース系粉体や天然由来シリカが機能的に近い性能を示す。ピッカリング乳化や非シリコーン表面処理技術も実用段階にあり、複数技術の組み合わせで環境規制下でも従来品質に匹敵する処方設計が可能である。

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