2025年12月号

「ベースメイクによる皮膚ストレスへの保護効果」

月号・特集 Cosmetic Science 2025年12月号
論文No 05
著者所属 花王株式会社 化粧品研究所
著者 飯倉 寛晃・前多 瑞希・白坏 早苗・為行 舞斗・沖山 夏子
タイトル ベースメイクによる皮膚ストレスへの保護効果
論文の概要(要約) ベースメイクは肌補正のみならずUV防御、ロングラスティング、アンチポリューション、フリクションプルーフといった多機能化が進み、外的刺激から肌を守る界面層としての役割を担いつつある。本研究では、不織布マスクの長時間着用による高温多湿・摩擦・皮脂といった複合的な外部刺激に着目し、酸化チタンや酸化亜鉛を配合したロングラスティング系ベースメイクに耐水性と耐摩耗性を付与した化粧下地サンプルを開発。マスク着用習慣のある被験者35名(サンプル連用群19名、コントロール群16名)を対象に4週間連用試験を行い、Antera 3Dによる赤み評価及びVapometerによるTEWL測定、肌感覚アンケートを実施し、ベースメイク塗膜が皮膚ストレスに対するバリアとして機能することを検証した。
研究目的 不織布マスク着用時の複合的な外部刺激に対して、耐水性・耐摩耗性を付与したベースメイクが皮膚ストレス軽減バリアとして機能するかを検証する。
手法 被験者35名を化粧下地サンプル連用群とコントロール群に割り付け、4週間連用後にAntera 3Dによるヘモグロビン量測定(赤み評価)、Vapometer によるTEWL測定、肌感覚に関するアンケートを実施し、群間比較を行った。
主要成果 耐水性・耐摩耗性を付与したベースメイクの連用により、マスク着用環境下における肌の赤み・TEWLの悪化が抑制され、肌感覚面でも良好な結果が得られた。ベースメイク塗膜が外的刺激から肌を守る界面層として機能することが示された。

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