2025年12月号
「天然バイオ合成油脂のメイクアップ化粧品への活用」
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2025年12月号 |
|---|---|
| 論文No | 07 |
| 著者所属 | 株式会社シー・アクト |
| 著者 | 坪井 誠 |
| タイトル | 天然バイオ合成油脂のメイクアップ化粧品への活用 |
| 論文の概要(要約) | メイクアップ化粧品の品質は粒子の光散乱制御により肌を美しく見せることにあるが、肌状態を整えてより美しく見せる発想から、素肌の質感を改善する成分をメイク製品に配合するアプローチも広がっている。本稿では、微細藻類オーランチオキトリウム(Aurantiochytrium limacinum)が生産する奇数鎖飽和脂肪酸トリグリセリドを主成分とする天然バイオ合成油脂「ペンタデシル」を紹介する。ペンタデシルは不飽和結合を含まず酸化安定性に優れ、無味・無臭・無色で、肌表面のバリア保湿機能を微量配合で発揮する。培地組成の最適化により油脂中60%以上が奇数鎖飽和脂肪酸となる生産を実現し、メイクアップ化粧品における油性バリア保湿成分としての活用可能性と、素肌改善を伴うメイク設計への応用について解説する。 |
| 研究目的 | 微細藻類由来の奇数鎖飽和脂肪酸トリグリセリド「ペンタデシル」を、メイクアップ化粧品の油性バリア保湿成分として活用する可能性を提示する。 |
| 手法 | Aurantiochytrium limacinumをGlucose、yeast extract、Monosodium glutamate、NaCl、MgSO4・7H2O、corn steep liquor、Sodium propionate、L-valine、Vitamin B12、Vitamin B5を含む培地で培養し、n-ヘキサン抽出・温度制御再結晶によりペンタデシル(針状結晶)を精製した。 |
| 主要成果 | 油脂中60%以上が奇数鎖飽和脂肪酸であるオーラン油及び高純度ペンタデシルの生産に成功した。ペンタデシルは酸化安定性に優れ、微量配合でメイク機能に影響を与えずに肌表面のバリア保湿機能を付与でき、薄塗りで素肌のように美しく見せるメイクが可能となる。 |