2026年2月号
化粧品香料の心理的効果研究
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2026年2月号 |
|---|---|
| 論文No | 03 |
| 著者所属 | 公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ) |
| 著者 | 熊谷 千津 |
| タイトル | 化粧品香料の心理的効果研究 |
| 論文の概要(要約) | 本稿は、化粧品に配合される香料の心理的効果に関する国内外の査読付き研究を包括的にレビューし、合成香料・天然香料(精油)が気分・感情・認知・自己認識に及ぼす影響を分析する。フローラル香・人工ムスクはリラックスやポジティブ感情の誘発、不安・抑うつ軽減に寄与することが報告されている。精油ではラベンダー・ティートリー・ユズ・ローズオットー・ベルガモット等の具体例を挙げ、抗うつ・皮膚バリア改善・ストレス軽減・外見的魅力向上など多様な効果を紹介する。さらに脳皮膚相関を介した間接的心理効果、香害・接触皮膚炎等の安全性課題、研究方法論標準化の必要性を論じ、香料をホリスティック・ウェルビーイングに貢献する機能性成分として再定義する。 |
| 研究目的 | 化粧品に配合される香料(合成香料・天然香料)の心理的効果に関する科学的エビデンスを包括的に調査し、製品開発への示唆を得る。 |
| 手法 | 国内外の査読付き研究論文を包括的に調査し、精油及び合成香料の心理的・生理的応答、脳皮膚相関を介した間接的心理効果、倫理的配慮・安全性についてレビュー・分析した。 |
| 主要成果 | 香料は嗅覚経路を介した直接的な感情変調と、皮膚生理作用を介した間接的な自己認識向上の二重メカニズムでウェルビーイングに寄与する一方、接触皮膚炎・香害など安全性と倫理的配慮が不可欠であることが示された。 |