2026年2月号
主観的に感じる時間の長さに影響する香りの特徴と化粧品への応用
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2026年2月号 |
|---|---|
| 論文No | 07 |
| 著者所属 | 日本メナード化粧品株式会社 総合研究所 |
| 著者 | 浅井 雛代 |
| タイトル | 主観的に感じる時間の長さに影響する香りの特徴と化粧品への応用 |
| 論文の概要(要約) | 本研究は、心理的時間(主観的に感じる時間)を変化させる香りの特徴を明らかにし、化粧品への応用可能性を検証した。日本人女性17名を対象に8種類の天然香料を用いた産出法による30秒時間評価と心理評価を実施し、因子分析により「心地よさ」「魅力感」「爽快感」「高級感」の4因子を抽出、PLS回帰分析で「高級感」因子が心理的時間を最も速く感じさせることが示された。高級感のある調合香料を用いた検証では右前頭前野の酸素化ヘモグロビン変化が抑制され、同香料賦香の化粧水塗布試験では塗布時間の有意な延長、心拍変動による集中度上昇示唆、肌のL*値増加が認められた。高級感のある香りがスキンケア体験の感性価値と皮膚性状改善に寄与することを示した。 |
| 研究目的 | 心理的時間に影響を与える香りの心理的特徴を明らかにし、化粧品(スキンケア)への応用による使用体験・皮膚性状への作用を検証する。 |
| 手法 | 日本人女性17名で8種天然香料と無香料条件下の30秒産出法及び心理評価を実施し、因子分析・PLS回帰分析を適用。16名対象に高級感調合香料の時間評価と脳活動(NIRS)測定、14名対象に賦香化粧水使用時の塗布時間・心拍変動・皮膚明るさを評価した。 |
| 主要成果 | 「高級感」因子が評価時間を最も長くし、高級感のある香りは右前頭前野の活動を抑制した。賦香化粧水は無賦香と比べ塗布時間を有意に延長し、RRI傾きの減少(集中度向上)、皮膚明るさL*値の有意な増加を示した。 |