2026年6月号

オートファジーから考える抗老化戦略:エクソソームとは何かを改めて考える

月号・特集 Cosmetic Science 2026年6月号
論文No 03
著者所属 早稲田大学 人間科学学術院
著者 原 太一・矢野 敏史・丸亀 裕貴・宮内 勇樹
タイトル オートファジーから考える抗老化戦略:エクソソームとは何かを改めて考える
論文の概要(要約) 食品由来および幹細胞由来エクソソームによる抗老化作用と、オートファジー・リソソーム系を介したエクソソーム分泌制御に関する総説である。ミルク・植物由来EVsの経口バイオアベイラビリティに関する知見、間葉系幹細胞由来エクソソームによる皮膚抗老化のヒト臨床エビデンス、情動ホルモン(オキシトシン・コルチゾール)が皮膚細胞由来エクソソームのカーゴに与える影響を紹介する。さらにオートファジー・リソソーム系の機能低下が老化細胞からの不良EV分泌につながる「分解と分泌のバランス」仮説を論じる。
研究目的 食品・細胞由来エクソソームによるアンチエイジング機構と、オートファジー・リソソーム系を介したエクソソーム分泌制御の関連性を明らかにすること。
手法 食品由来エクソソームのバイオアベイラビリティ、幹細胞由来エクソソームのヒト臨床試験、情動ホルモンによるエクソソームカーゴ変化、オートファジー・リソソーム系とMVB分泌経路の文献レビュー。
主要成果 ミルク由来小型EVsは経口投与で約45%のバイオアベイラビリティを示し、Galectin-3を介して腸管吸収される。間葉系幹細胞由来エクソソームはマイクロニードリング併用試験でシワ・弾力・水分量・色素沈着の改善が確認された。オートファジーの低下がエクソソーム分泌経路への偏向を生み、老化細胞から質の低いEVsが多量放出される可能性が示唆される。

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