2026年6月号

エクソソーム(EV)の品質・安全性─PMDA科学委員会枠組みの化粧品応用─

月号・特集 Cosmetic Science 2026年6月号
論文No 04
著者所属 東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 次世代創薬研究部/エクソソーム医学研究センター 
著者 藤田 雄
タイトル エクソソーム(EV)の品質・安全性─PMDA科学委員会枠組みの化粧品応用─
論文の概要(要約) PMDA科学委員会が治療用EV製品向けに整理した品質・安全性評価の枠組みを化粧品の実装スケールに翻訳し、実務で運用可能な「最小セット」として整理した総説である。EV原料の品質を「同一性」「物性」「恒常性(potency-like)」「不純物・汚染」の4軸に分け、ISO 22716(化粧品GMP)に基づく工程管理、ヒトパッチテスト・RIPT・ROAT・OECD感作性試験(TG 442C/D/E)を含む反復使用安全性、ヒト適用試験データの信頼性確保について論じる。
研究目的 PMDA科学委員会報告書の医薬品向け枠組みを化粧品EV原料に適用可能なスケールへ翻訳し、品質・安全性管理の実務的最小セットを明らかにすること。
手法 PMDA科学委員会報告書、MISEV2023、ISO 22716、皮膚刺激性ガイダンス、OECD感作性試験法の枠組みを化粧品実装の観点で再解釈。
主要成果 EV原料の品質は「同一性・物性・恒常性・不純物管理」の4軸で説明することが実務的である。サプライヤー監査・変更管理・トレーサビリティ・逸脱管理を含む仕組み構築が、測定項目の多寡よりも品質説明力を高める。安全性は「原料の清浄性」「処方化後の物性変化」「反復使用時の皮膚反応」の三層で整合的に評価すべきであることが示される。

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