2026年6月号

マイクロ流体デバイスを用いたデザイナーエクソソーム製造への取り組み

月号・特集 Cosmetic Science 2026年6月号
論文No 05
著者所属 北海道大学大学院工学研究院 
著者 真栄城 正寿
タイトル マイクロ流体デバイスを用いたデザイナーエクソソーム製造への取り組み
論文の概要(要約) 著者らが開発したマイクロ流体デバイス iLiNP® を用いて、エクソソーム模倣脂質ナノ粒子(デザイナーエクソソーム)をワンステップで作製する技術を報告した原著論文である。流量比制御により20〜100nmの範囲で粒径を精密制御し、CD9・CD63・CD81などEVマーカータンパク質を表面提示した粒子、ペプチド・インテグリン提示粒子、siRNA・mRNA搭載粒子を作製した。粒径・Z電位・封入率・標的細胞への活性をin vitro/in vivoで評価し、天然エクソソームと同等の物性と機能性を達成した。
研究目的 マイクロ流体デバイスを用いて、表面マーカー提示と核酸搭載が可能なエクソソーム模倣脂質ナノ粒子をワンステップ・高再現性で製造する手法を確立すること。
手法 iLiNP® デバイスに脂質/エタノール溶液とタンパク質・核酸溶液を導入し、エタノール希釈法でナノ粒子を作製。動的光散乱、ELISA、フローサイトメトリーで物性評価、ルシフェラーゼレポーターアッセイで活性評価、in vivo imaging system で体内動態を解析。
主要成果 iLiNP® デバイスにより粒径100nm・多分散度0.1〜0.2のエクソソーム様脂質ナノ粒子を高再現性で作製可能。CD9/CD63/CD81提示量は仕込み比で制御可能で、siRNA搭載粒子はHeLa細胞でルシフェラーゼをノックダウンし、mRNA搭載粒子はin vivoでルシフェラーゼ発現を示した。化粧品応用に向けたデザイナーエクソソーム製造プラットフォームとしての可能性が示される。

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