2026年7月号

紫外線による皮膚障害に対する植物エキスの防御作用:基底膜とタイトジャンクションの観点から

月号・特集 Cosmetic Science 2026年7月号
論文No 08
著者所属 株式会社ニチレイフーズ 国際事業統括部 アセロラ事業推進部
著者 永峰 賢一/柴田 智也
タイトル 紫外線による皮膚障害に対する植物エキスの防御作用:基底膜とタイトジャンクションの観点から
論文の概要(要約) 紫外線は皮膚の細胞障害やコラーゲン分解、バリア機能低下を引き起こし、シワやタルミなど光老化の主要因となる。植物由来成分は抗酸化・抗炎症作用を有し、化粧品原料として注目されている。本研究では、真皮側の基底膜保護と表皮側のタイトジャンクション強化という二つの観点から、アセロラ果実エキスとハイブリッドローズ花エキスが紫外線による皮膚障害に対して示す防御作用を評価する。三次元皮膚モデルを用い、アセロラはUVA、ハイブリッドローズはUVBを対象として、基底膜成分Ⅳ型コラーゲンとバリア機能タンパク質クローディン1への影響、細胞生存率、サンバーンセル数を多角的に検討する。
研究目的 アセロラ果実エキスとハイブリッドローズ花エキスが紫外線による皮膚障害に対して示す防御作用を、基底膜保護とタイトジャンクション強化の観点から評価すること。
手法 三次元皮膚モデルにアセロラ果実エキスまたはハイブリッドローズ花エキスを適用し、それぞれUVAまたはUVBを照射。Ⅳ型コラーゲン量、クローディン1量、細胞生存率、サンバーンセル数を測定して防御作用を多角的に評価した。
主要成果 UVA照射下で3.0%濃度のアセロラ果実エキスはⅣ型コラーゲン量を157%向上させ、UVB照射下で3.0%濃度のハイブリッドローズ花エキスはクローディン1量を147%向上させた。両エキスとも細胞生存率を有意に高め、サンバーンセル数の減少も確認された。顕著な効果は3.0%濃度で認められ、濃度依存的な防御作用が示された。

※ 閲覧にはCosmetic Scienceデジタル版の
会員登録が必要です