2026年7月号
ファインバブル発生エアゾール機構による保湿性能、バリア機能、有効成分浸透性の向上
| 月号・特集 | Cosmetic Science 2026年7月号 |
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| 論文No | 09 |
| 著者所属 | 株式会社ダイゾー エアゾール事業部研究開発本部 |
| 著者 | 松平 一志 |
| タイトル | ファインバブル発生エアゾール機構による保湿性能、バリア機能、有効成分浸透性の向上 |
| 論文の概要(要約) | ファインバブルは洗浄分野を中心に一般認知が拡大し、給湯器由来のマイクロバブル(MB)・ウルトラファインバブル(UFB)が角層水分量を高めることも報告されているが、化粧品分野におけるファインバブルの効果検証はほとんど行われてこなかった。本稿では、噴射時に液中へファインバブルを発生させるエアゾール機構Sprable®を用い、窒素加圧した化粧水ミストが皮膚生理へ及ぼす影響を、角層水分量、水分蒸散量、有効成分ナイアシンアミドの浸透性の三側面から検討した成果を紹介する。ファインバブル発生により化粧水の保湿性能、バリア機能、有効成分浸透性のいずれもが向上することが示され、外用製剤の新たな適用形態としての可能性が示唆された。 |
| 研究目的 | エアゾール機構Sprable®により化粧水ミスト中にファインバブルを発生させ、その皮膚生理学的影響を保湿性能、バリア機能、有効成分浸透性の観点から明らかにすることを目的とした。 |
| 手法 | Sprable®で窒素加圧した化粧水にMB・UFBを発生させ、健常成人5名の前腕内側で塗布5分後の角層水分量(Corneometer CM825)、水分蒸散量(Tewameter TM Hex)を測定。ナイアシンアミド1%水溶液についても共焦点ラマン分光装置で角層への浸透量を評価した。 |
| 主要成果 | ファインバブルを発生させた化粧水ではファインバブル無しに比べ、塗布5分後の角層水分量がより顕著に上昇し、水分蒸散量はより顕著に低下した。共焦点ラマン分光装置による測定では、ナイアシンアミドの角層への浸透量がファインバブル発生により有意に増加した。以上より、エアゾール由来のファインバブルが化粧水の保湿性能、バリア機能、有効成分浸透性を同時に向上させることが示され、外用製剤の新たな適用形態としての可能性が示唆された。 |