ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)は、顔のシワが気になるという全国の男性約500名に対しアンケートを行いました※1。 ※1 調査期間:2021年11月11日~18日
 その結果、ほとんどの人が「シワを改善したい」と考えている一方で、シワのできる原因や対応策についてはあまり認知されていないことが明らかとなりました。男性に自分のシワに対する意識を尋ねたアンケート調査は珍しく、本調査で得られた結果を、シワに悩む男性への情報発信のために役立ててまいります。

シワ・小ジワを気にする男性のほとんどが、シワを改善したいと考えている 

 調査ではまず、シワ・小ジワを気にしている男性を集めるために全国の男性計
 12,521名(20~60代)に対し、顔の肌について乾燥、シミ、シワ・小ジワ等の選択肢から気になっていることを全て選んでもらいました。気になっていることとして「シワ・小ジワ」を選んだ人の割合は、全体の8.4%で、同時に調査した女性での割合(29.9%)のおよそ1/3でした(補足資料1)。
 シワ・小ジワが気になる人のうち詳細な調査に協力してくださった男性501名(20~60代、各年代約100名)に、シワ・小ジワを改善したいか尋ねたところ、実に98.6%が改善したいと思っており、女性と同様に改善要望が非常に高いことが判明しました(補足資料2)。シワが気になる季節を尋ねた質問でも、季節を問わずシワを気にしている人が女性と同様に半数を超え、シワに関する高い意識がうかがえました(補足資料3)。

男性の場合、額のシワを気にしている人が多い 

 シワ・小ジワが気になる部位を尋ねたところ、男性では額のシワ・小ジワを気にしている割合が女性より高いことが分かりました。その理由として、男性の方が額を出すヘアスタイルをとることが多いということが考えられます。
 また、ほうれい線や目尻・目の下のシワ・小ジワが気になる人も女性と同様に多いことが分かりました(図1)。これはシワが比較的できやすく、かつ目につきやすい部位であるためだと推測できます。

シワの原因が浸透しておらずシワ対策に結びつきにくい

 シワ・小ジワ対策として試したことのある手段を尋ねたところ、スキンケア化粧品で保湿したり日焼け止めなどで紫外線対策をしたりした人の割合が女性よりも少ないことが判明しました(補足資料4)。
 シワ・小ジワができる・悪化する原因を尋ねたところ、男性の場合、実際のシワの原因である「肌の乾燥」や「紫外線」を選ぶ人が女性に比べて少なく、「加齢」以外の原因があまり知られていないことが分かりました(補足資料5)。このことから、シワのできる原因があまり知られていないために、適切な対策が取られにくいのではないかと考えられました。
 本調査結果を受けて、ポーラ化成では男性にも伝わりやすい形での情報発信にも取り組むとともに、今後もシワ改善薬用化粧品の進化をはじめ、多くの方のニーズに応える技術開発を継続していきます。

 なお、同じ調査から、コロナ禍の影響についても分析を行い、発表しました。結果はこちらのリリースをご覧ください。
「シワを気にしている男女に意識調査を実施 シワへの意識がコロナ禍により変化していることがうかがえる結果」(2021年12月16日発行)http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20211216_01.pdf

【補足資料1】 シワ・小ジワを気にしている人の割合について

 全国の男女20,186名に対し、顔の肌について気になっていることを尋ねました。
 その結果、気になっていることとして「シワ・小ジワ」を選んだ人の割合は、平均すると男性では全体の8.4%、女性は29.9%で、シワを気にしている男性は女性のおよそ1/3でした(図2)。
 また、女性では年代が上がるにつれて「シワ・小ジワ」を選択する人が増えていくのに対して、男性では40代以降はほぼ横ばいでした。

   

【補足資料2】 シワ・小ジワを気にしている男性のうち、シワ・小ジワを改善したい人の割合について

 シワ・小ジワを気にしている1,003名に、自分のシワ・小ジワを改善したいかを尋ねると、男性では「とてもそう思う」~「わずかにそう思う」を選んだ人が98.6%を占め、女性での99.6%と同様に、ほとんどの人がシワを改善したいと思っていることが分かりました(図3)。

【補足資料3】 シワ・小ジワを気にする季節について

 シワ・小ジワを気にしている1,003名に、自分のシワ・小ジワが気になる季節について尋ねました。
 その結果、男性では「季節で気になる度合いは変わらない」と答えた人が女性同様に半数を超え、多くの男性が季節を問わずにシワを気にしていることが分かりました(図4)。
 それ以外では、男女とも、春、夏、秋、冬の順に選択される割合が上がっていました。秋・冬は空気が乾燥するため、シワの悪化が気になっていると考えられますが、湿度の高い夏が春よりもやや高い割合となったのは、紫外線の影響を気にする人がいるためだと推測できます。

【補足資料4】 シワ・小ジワを改善したい男性が、試したことのあるシワ・小ジワの対策について

 シワ・小ジワを気にしていて、改善したいと答えた994名に、シワ・小ジワを改善するために試したことがある手段について尋ねたところ、男性では、「肌の乾燥」や「紫外線」の対策を行ったことのある人の割合が女性に比べて少なく(図5)、適切な対策がなされていない状況が浮かび上がってきました。

【補足資料5】 シワ・小ジワのできる・悪化する原因だと思うもの

 シワ・小ジワを気にしている1,003名に、シワ・小ジワができる・悪化する原因を尋ねたところ、男性の場合、実際のシワの原因である「肌の乾燥」や「紫外線」を選ぶ人が女性に比べて少なく(図6)、「加齢」以外の原因があまり知られていないことが分かりました。このことから、適切なシワ対策が取られていなかった原因として、シワの原因に関する情報が浸透していないことが考えられました。