ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)は、顔のシワが気になるという全国の男女約1,000名に対しアンケートを行いました※1
 シワがあるとどう見えるかという質問では、男女とも予想に反して「疲れて見える」の回答率が「年齢が高く見える」を上回りました。また、新型コロナウイルス禍の影響によりシワへの意識も変化したという人が約3割に上ることが判明しました。                            ※1 調査期間:2021年11月11日~18日

シワ・小ジワを気にしている人の多くが、シワがあると「疲れて見える」と感じている 

 「シワ・小ジワ」を気にしている男性501名・女性502名(20~60代、各年代約100名)を抽出し※2調査を行いました。自分のシワ・小ジワをどう感じるか尋ねたところ、男女とも「疲れて見える」の回答率が「年齢が高く見える」を上回り(図1)、シワは社会的に加齢の象徴となっていることから考えると予想外の結果でした。
 また、回答者が考えるシワの原因を選んでもらったところ、精神的ストレスを一因として考えている人は男性の約42%、女性の約35%でした。つまり男女とも4割近くが、シワを単なる加齢の現象としてではなく、疲れやストレスとも結び付けて考えていることが明らかとなりました。

※2 「シワ・小ジワ」を気にしている人は、男性では事前アンケートを行った12,521名のうち8.4%、女性では7,665名のうち29.9%を占めた。
参考リリース: 「男性のシワへの意識が明らかに」(2021年12月16日発行) http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20211216_02.pdf

コロナ禍により約3割の人はシワに対する意識が変化している 

 男女とも約3割がコロナ禍により自分のシワ・小ジワに対する意識が変わったと答えました(補足資料1)。変わったと答えた人を対象に、どのように変わったのか聞いたところ、約3割がコロナ禍のストレスによるシワの増加を気にするようになっており、約3.5割はマスクをしても隠れない部分が以前よりも気になっていました(補足資料2)。さらに、他の人を見るときに変わったことを尋ねると、「マスクで表情が分かりづらいので、目元をよく見るようになった」がトップでした(補足資料3)。自分に対しても他の人に対しても、マスクで隠れる口元や頬よりも、目元に意識が集まっていることが示されました。

異性からシワを見られたくない割合が大きい男性、性別による差が小さい女性 

 シワを見られたくない相手の性別について尋ねたところ、男性の場合、「異性から見られたくない」という回答が「同性に見られたくない」の約1.7倍に上りました。一方女性では、異性と同性の回答割合はほぼ同じとなり、シワを見られたくない相手として異性・同性の差は見られませんでした(補足資料4)。

その時代ごとのシワの悩みに向き合って 

 現在の社会情勢において、シワを気にしている方々が自分のシワを疲れやストレスと結び付けて考えていることや、マスクでも隠れない部分の肌を以前より気にしている様子が捉えられました。ポーラ化成では、これからもシワについての研究を進めるとともに最新の情報や対策を提供し、どのような時でも、多くの方がいきいきと自分らしく過ごせるよう取り組んでまいります。

【補足資料1】 コロナ禍による、自分のシワ・小ジワに対する意識の変化について

 シワ・小ジワを気にしている1,003名に、コロナ禍によってご自分のシワや小ジワに対する意識に変化があったか尋ねたところ、男性では約29%、女性では約35%が「変わった」と回答し、平均して約3割に自分のシワへの意識に変化が起きていることが分かりました(図2)。

【補足資料2】 コロナ禍による、自分のシワ・小ジワに対する意識や行動の変化について

 補足資料1の設問にて、コロナ禍により自分のシワに対する意識が変化したと答えた日本人男女320名に対し、どのような点が変わったかを尋ねました。その結果、「マスクで隠れる部分をあまり気にしないようになった」人が男女ともに3割以上いましたが、その一方で「マスクで隠れない部分をより気にするようになった」との回答も3割以上となりました。また男女平均して約3割が「コロナ禍のストレスによるシワの増加を気にするようになった」と回答しました(図3)。
 以前よりシワを気にしなくなった人・対策を行わなくなった人は女性の方がやや多く、以前よりシワを気にするようになった人・対策を行うようになった人は男性の方がやや多いことも興味深い結果でした。
 このように、コロナ禍によって、自分のシワに対する具体的な意識・行動に変化が生まれていることが分かりました。

【補足資料3】 コロナ禍による、他の人を見る時の意識や行動の変化について

 シワ・小ジワを気にしている1,003名に、コロナ禍によって他の人を見る時に変わった部分があるかどうかを尋ねました(図4)。その結果、「マスクで表情がわかりづらいので、目元をよく見るようになった」と回答した割合が男女とも約3.5割と最も高く、「マスクで隠れていない部分を以前よりもよく見るようになった」人も約2割存在し、マスクで隠れていない部分、特に目元が意識的に見られるようになっていることが示されました。マスク生活でのコミュニケーションにおいて目元の重要性が増していることが改めて浮かび上がりました。
 その他、「マスクで隠れている部分を想像するようになった」については、男性の方が女性より高い回答率となり、男性は女性よりも見えない分を想像で補おうとする傾向が強いことがうかがえました。

【補足資料4】 自分のシワ・小ジワを特に見られたくない相手の性別について

 シワ・小ジワを気にしている1,003名に、自分のシワや小ジワを特に見られたくない相手の性別を尋ねました。その結果、男性では「異性」と回答した割合が「同性」と回答した割合の約1.7倍に上りましたが、女性では、「異性」と「同性」の回答の割合はほぼ同じでした(図5)。
 つまり、男性は特に異性からシワを見られたくないと考えていますが、女性の場合はシワを見られたくない相手として異性・同性の差は見られませんでした。